宇和島市議会 > 2017-10-20 >
10月20日-03号

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  1. 宇和島市議会 2017-10-20
    10月20日-03号


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    最終取得日: 2023-06-01
    平成29年  9月 定例会平成29年9月宇和島市議会定例会議事日程第3号平成29年10月20日(金)午前10時開議会議録署名人指名一般質問報告第15号 専決処分した事件の承認について 専決第9号 平成29年度宇和島市一般会計会計補正予算(第2号)議案第107号 宇和島市個人情報保護条例及び宇和島市情報公開条例の一部を改正する条例議案第108号 平成29年度宇和島市一般会計補正予算(第3号)議案第109号 平成29年度宇和島市介護保険特別会計補正予算(第1号)議案第110号 平成29年度宇和島市病院事業会計補正予算(第1号)議案第111号 平成29年度宇和島市水道事業会計補正予算(第1号)議案第112号 平成28年度宇和島市水道事業会計その他未処分利益剰余金変動額の処分について議案第113号 工事施行協定の締結について議案第114号 工事請負契約の変更について議案第115号 公有水面埋立てに関する意見について議案第116号 公有水面埋立てに関する意見について議案第117号 公有水面埋立てに関する意見について議案第118号 新たに生じた土地の確認について議案第119号 字の区域変更について議案第120号 字の廃止について議案第121号 市道路線の認定について       (質疑・委員会付託)(陳情・請願)[今議会提出分](産建教育委員会)陳情第1号 陳情書(市道用地の寄附について)     (委員会付託)(決算認定提案分)認定第1号 平成28年度宇和島市一般会計及び特別会計決算の認定について認定第2号 平成28年度宇和島市公営企業会計決算の認定について     (質疑・委員会付託)-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君16番    岩城泰基君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員     なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        笹山誠司君総務部長       藤田 良君教育長        織田吉和君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     山田喜昭君保健福祉部長     岡田一代君産業経済部長     上田益也君建設部長       藤堂勝男君教育部長       常盤修二君水道局長       石丸孔士君病院医療行政管理部長 竹葉幸司君総務課長       楠 憲雄君企画情報課長     大宿昌生君財政課長       西本能尚君危機管理課長     山下真嗣君税務課長       三好 覚君福祉課長       古谷輝生君保険健康課長     毛利正光君水産課長       四宮陽一君営業推進室長     水野宏一君建築住宅課長     宮本清司君建築住宅課長     土居哲也君教育総務課長学校給食センター所長           横山泰司君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         赤松 明君次長         木原義文君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主任         矢野明美君主事         内舛哲治君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(清家康生君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第3号により進めます。 本日の会議録署名人に、岩城泰基君、畠山博文君を指名いたします。 それでは、昨日に引き続き一般質問を行います。 まず、上田富久君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 皆さん、おはようございます。自由民主党議員会の上田富久でございます。 まずは、岡原市長、御当選誠におめでとうございます。宇和島市の4年間のかじ取り役、どうかしっかりとやっていただくようよろしくお願いしておきたいと思います。 私自身も、私の住んでいる町内、校区ではなくて町内から3名も出馬するという大変しんどい選挙をどうにか勝ち抜いてまいりまして、通算6期目の当選をさせていただきました。 当選したころの初心に返り、先輩に言われた「時間があるときには必ず議会に来い。雑談の中にも勉強になることがあるから。」との教えを守り、議員同士仲よく、一丸となって市民の負託に応えていこうと、心を新たにしているところでございます。 また、市民を初め理事者に対しては、是々非々の姿勢で相対していきますので、よろしくお願いをしたいと思います。 また、特に理事者の皆様、こうやって先ほど自席から理事者席を見渡しますと、今ほど、4年間お願いをしたいということでありましたが、全ての部長が退職でございます。部長はあと二、三年で退職だと思いますが、残った課長に特によろしくお願いをしておきたいというふうに思います。 それでは、質問に移らせていただきます。 質問の順番が5番目となった上、IPU環太平洋大学短期大学部の公立化について、そして幼稚園・保育園の現状についての質問は、何人かの質問と重なり、全て出し尽くした感が否めません。 しかし、部長に答弁を求めるところを、課長にも答弁に慣れていただきたいとの親心から、課長にも答弁を求めたりして、目先を変えた質問を行っていきたいというふうに思いますので、どうかよろしくお願いをしたいと思います。 それでは、IPU環太平洋大学短期大学部公立化についてをお伺いする前段といたしまして、まず宇和島市の高等教育への対応からお伺いをしたいと思います。 平成28年10月1日、宇和島市総務部企画情報課高等教育対策室に設置をされました。設置理由は、少子高齢化、若者の人口流出等の人口減少対策のために、教育環境の充実、圏域教育機関の連携強化を促進し、有用な人材の育成・確保を図る必要があることから、高等教育対策室を設置し、高等教育のあり方について必要な対策を検討するということになっております。 宇和島市の高等教育全般について必要な対策を検討していくとのことですが、宇和島市高等教育対策室を設置して1年以上経過しますが、どのような検討結果になっているのか、途中経過を笹山副市長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 笹山副市長。 ◎副市長(笹山誠司君) 突然の御指名でございますので、十分なお答えができるか、いささか自信がございませんけれども、私の可能な範囲でお答えをさせていただけたらと思います。 今ほど議員のほうから御指摘がございましたように、昨年10月に高等教育対策室という形で業務を開始をいたしました。そのときには、既に環太平洋大学短期大学部の公立化の問題がございまして、それに対する市側の取り組み方として、環太平洋大学短期大学部に特化した形ではなくて、今ほど議員のほうから御指摘ありましたように、宇和島市、宇和島圏域における高等教育をどういうふうに考えていくか、どういう対応していくべきかということの中に環太平洋大学短期大学部の問題は包含されるというふうな価値観で取り上げたということでございます。 その後、議員も御承知のとおり、年明けから環太平洋大学短期大学部の問題が非常に動きが顕著になってまいっておりますので、その後の経過の中におきましては、ほぼほぼIPUの問題に特化した形で取り組んできたというのが実態ではないかというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 笹山副市長の言い分はよくわかりました。しかし、高等教育全体を考えると明言をされておられましたので、当時。ぜひ、ここのところはIPUだけではなく、IPUが今年中にある程度の目途が立つような形になっておりますので、今後は宇和島市全体の高等教育について、ぜひ総合的に考えていただきたいというふうに要請をしておきたいと思います。 それでは、ここからは、本題でありますIPU環太平洋大学短期大学部公立化についてお伺いをいたします。 本来でしたら簡単明瞭、岡原市長にIPU環太平洋大学短期大学部を公立化するのか、しないのかと聞けば済むところでございますが、答弁によっては準備した質問が水泡に帰する可能性が出てまいりますので、準備をした質問を全て終えた後で、岡原市長に見解をお伺いをしたいというふうに思います。 このIPU環太平洋大学短期大学部公立化の件は、議会でも最重要課題と位置づけ、今回、定例会初日に、改選前と同様、再度議会内に高等教育対策特別委員会を設置をいたしました。 定例会初日に特別委員会を設置したことの重要性は、多くの議員もわかっていると思いますが、今回、議員の構成も変わり、新人議員も8名おられます。また、本日、多くの自治会長の皆さんも来られておりますが、昨日の質問戦の中で、岡原市長が「市民の皆さんは、IPU環太平洋大学短期大学部の公立化について詳しい内容は余り知っておられない。」というような見解を示されたので、内容を知っていただく意味からも、まずは、これまでの経緯の確認をさせていただきたいと思います。 平成27年11月16日付で、創志学園側より公立化に向けての要望書が宇和島市へ提出をされました。この要望書を私見たとき、疑問に思ったことがございます。提出された要望の内容が、県立化してほしいとの愛媛県への要望になっていたことでございます。 その後、そのことを前石橋市長に尋ねると、愛媛県の感触が悪かったので、自らが宇和島市立で公立化を目指したい旨を創志学園へ伝えたということでございました。 このように、一度愛媛県に県立での公立化を断られたという経緯がございます。 そして、平成28年8月5日、正副議長に前石橋市長より、公立化に関する説明がございました。このときの正副議長が私と三曳議員でございます。 同年9月6日の全員議員協議会において、前石橋市長より公立化に関する説明及び意見交換が行われました。この全員議員協議会の場で前石橋市長は、「公立化に際して、財源は国からもらえるものをお渡しするのが限度だと、創志学園側にも言ってある。」と明言をされ、公立化後は、地方交付税のうち公立大学積算分だけの支援で、実質宇和島市からの持ち出しはゼロで運営をやっていく、できるという旨の見解を示されました。 その後、議会の総務委員会で、公立化に向けての調査研究を行ってまいりましたが、同年12月12日の本会議において高等教育対策特別委員会が設置され、その後、平成29年1月25日から26日と、特別委員会において、先進地である山陽小野田市立山口東京理科大学へ先進地視察を行い、このときは岡原市長もメンバーでございましたので、同行をしていただきました。 そして、同年4月12日、総務省、翌13日、文部科学省、同年6月7日、愛媛県の地域政策課との意見交換を行い、その後、複数回、創志学園側とも意見交換を行って、精力的に独自の調査研究を行ってまいりました。 議会側の高等教育対策特別委員会と同時進行で、宇和島市側も公立化に向け着々と準備を進めておられましたが、IPU環太平洋大学を公立化することは、全体を公立化することは困難であり、短期大学部を公立化するにはIPU環太平洋大学から短期大学部を分離する必要があることが判明をし、今年度末の分離申請、そして最短で来年度8月末の認可に向けて今、市側も準備を進めておるということで今に至っております。 今述べた経過でよろしいでしょうか。もし補足があれば、藤田総務部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 議員のおっしゃったとおりでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 次に、先ほど述べましたように、高等教育対策特別委員会において、平成29年4月12日、総務省、翌13日に文部科学省との意見交換会を行いましたが、それから6カ月以上たちますが、当市の担当課と国の関係機関との協議内容及び進捗状況を大宿企画情報課長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 大宿企画情報課長。 ◎企画情報課長(大宿昌生君) お答えいたします。 ことし4月に、総務省と文部科学省に相談して以降は、具体的な協議は行っておりません。 平成30年3月末までに文部科学省に対し、新学校法人の設立認可申請と設置者の変更申請を行うという現在の方針でいくと、事前の相談のため近々、文部科学省へ伺う必要がございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 同年6月7日に、高等教育対策特別委員会と愛媛県地域政策課との意見交換も県庁内で行いましたが、当市の担当課と愛媛県との協議内容及び進捗状況を再度、大宿企画情報課長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 大宿企画情報課長。 ◎企画情報課長(大宿昌生君) 県担当部署との具体的な協議はその後行っておりませんが、状況の報告等は地域政策課等々に随時行っております。 また、一昨日開催した有識者懇談会では、県の南予地方局長にもオブザーバーとして御出席いただきまして、今後とも愛媛県との連携協力に努めてまいりたいと存じております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 私たち特別委員会も、総務省、文科省、そして愛媛県への視察、研修等々行ってまいりましたが、やはり国の機関とも、また、県の機関ともきっちりと話は詰めていかないとなかなか前へ向いて進まないというのは、私どもの特別委員会のメンバーみんな共通の理解だというふうに思っております。ぜひ、もう時間がございませんので、きっちりと詰めた話を前向きにやっていただければというふうに思います。よろしくお願いをしておきたいと思います。 また、昨日の岡原市長答弁において、市長就任後、創志学園大橋理事長への挨拶に赴いたというような答弁をされておられましたが、大橋理事長とは何を話されたのか、差し支えなければ内容を教えていただきたいというふうに思います。岡原市長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) まずもって、就任をさせていただいた挨拶、これに尽きるところであるのですが、その中で、やはり今回の選挙戦を通じて、市民の皆様がこの学校の公立化ということを余りにも知らないという現実を知ったと。だからこそ、やはり一旦市民の皆様の声を聞いてみたいという旨をはっきり申し上げました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 昨日も同じような質問をされた方がおられましたので、大変申し訳なく思っておりますが、どうもありがとうございました。 また、岡原市長は、市民の有識者から意見を聞きたいとのことから、先日の10月17日、18名の有識者による環太平洋大学短期大学部公立化検討に関する有識者懇談会の開催をされました。この有識者懇談会で、どのような意見が出、どのような感想を持たれたのか、ざっとでいいのでお答えを願えたらと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) やはり、公立化するためには、どのような学校を目指すべきなのか、そのビジョンというものは示すべきではないかということは、やはり意見としてございました。また、その前段として今回、短期大学部を分離して、そしてその中には公立化というものが約束されない中で、財政支出をするのが果たして正解なのか、そして公立化はそもそも果たせるのか、いろんな御意見をいただいた次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 担当課の報告からも、大変活発な議論ができた会であったというような自画自賛をされておられましたが、有識者会議に出席した知人数人から直接感想をお伺いをいたしました。というよりも、向こうから「おい」ということで話があったわけですが、その中の感想として、「いろいろな意見は出たが、同じことの繰り返しで議論が深まらなかった。」と、「一度の懇談会でお茶を濁しただけで、余り意味がなかった。」というような厳しい感想を持ったメンバーもおられました。担当課の自画自賛する一方、このような意見があったということも頭に置いておいていただきたいというふうに思います。 また、環太平洋大学公立化検討に関する有識者懇談会に提示した資料に目を通させていただきました。これは、議員全員にもらっておりますIRCからの報告、そして今回新たにこの愛短からの資料と、そして担当課からの資料、この3つで説明をされたということでございますが、大変わかりやすく、コンパクトにまとめておられたというふうに私自身も思います。 この中で、私、気になることというのが人件費、教授及び職員の給料等の人件費は、短期大学公立化検討調査報告書に、学生数150名、200名、300名の場合に分けて、現在、新法人になった場合、公立化した場合と3段階で試算されております。ここで重要なのは公立化後、もし公立化するのであれば、公立化後1億8,000万円強の人件費が発生してくるということだというふうに私は思います。 このことは、しっかりと有識者の方々にわかるように説明をされたのか、大宿企画情報課長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 大宿企画情報課長。 ◎企画情報課長(大宿昌生君) ランニングコストがかかることにつきましては御報告させていただきましたが、具体的に1億8,000万円等々の数字については、その場では御説明させていただいておりません。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、校舎の建築及び解体費は、概算でどれぐらい見積もっておられるのか、これも大宿企画情報課長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 大宿企画情報課長。 ◎企画情報課長(大宿昌生君) 環太平洋大学短期大学部のけやきキャンパス、また、さくらキャンパスには、校舎を初め学習棟、学生寮など、多くの建物がございます。これらの建物は、議員御存じのとおり、昭和40年代初頭から平成21年頃までに建築されたもので、特にけやきキャンパス本館の学習棟については、新築を含めて大規模改修が必要になると思われます。 あくまで参考ですが、最近行われた津島中学校の建物解体・新築工事では、総工費で約11億円かかっておりますので、この工事費を参考に、短大校舎に係る概算の工事費を面積案分して算出すると、30億円強の費用が必要になってくる可能性があります。このことにつきましては、有識者会議でも御報告させていただきました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今、大宿課長が説明をしていただきましたが、この校舎の建設及び解体費の概算、これは正式に議会には示されておりません。石橋市長時代城東中学校規模の学校を建設した場合に15億ほどかかるとの見解を示されただけで、先日、広域事務組合の懇親会の席で、岡原市長から雑談の中で、「15億どころか、解体費を含めると30億を超しそうです。」というのを初めて私聞かされまして、大変驚いたわけですが、このことも今、有識者会議では話をされたということで納得をいたしますが、議会のほうにもきっちりと示していただきたいというふうに思います。 環太平洋大学短期大学部公立化検討に関する有識者会議で提示した資料にも明記されておりますが、今年3月末までに環太平洋大学短期大学部を分離する申請をすることになっております。この分離は公立化するための分離で、公立化できない場合は、これ分離するも何もって言っても、もう分離した後、公立化を目指すということになっておりますので、もし公立化できない場合には、この大学を廃止するという考えでよろしいんでしょうか。 議会の中には、どうせ公立化できないから、分離したままそのままやればいいという意見を持っている方もおられますので、岡原市長に、公立化するための分離なのかどうなのかというところを再度確認をさせていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員先ほどお示しいただいたように、私も議員時代に特別委員会の一員として視察に行っております。そのときに、山口の東京理科大学の事例と今回の環太平洋大学の事例とは全く中身が違うと。つまり、このままでは公立化をできないという、もう私の思いとして、あのときは特別委員会の全体の総意としてその視察を終えたことは、強烈に影響しております。 その中で、この公立化をするためにはどうしたらいいのか、前石橋市長が本当にいろいろ考えた挙句の策というか、その方法というものが公私協力方式、つまり公立大学にするためには、その私立大学に対して、いわゆる自治体がずっとフォローしていく、いろんな財政的な補助をするとか、そういった歴史がないと公立化できないのであれば、今回、短大部というものを分離することで、そこに宇和島市があらゆる協力をしていく、これは学校がなかなか経営がうまくいかないのであれば、財政的な支援というものを含めてだと思いますので、私は、やはり今回の分離することは、公立化するための足がかりを今一生懸命やっているんだと、そういった理解でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 岡原市長の考えはよくわかりました。 前石橋市長は、ただIPU環太平洋大学短期大学部を公立化したい。どんな大学にしたいのか--きのう、浅野議員も質問をされておられましたが--ビジョンを示してほしいとの問いにも、「ビジョンについては、自分個人の大学でないので言えない。」というような、わけのわからないことを言っておられました。 本来でしたら、こんな大学にしたいんだ。だから、この地域に大学が必要なんだと、熱く思いを語り、皆を説得する。皆を納得させるのが筋だというふうに思いますが、ビジョンを持っておられなかったのかもしれませんが、何度言ってもビジョンを示してもらえなかった。 岡原市長はそのようなことはないと思っておりますが、もし公立化に向けて進むということであれば、昨日も少し述べられておられましたが、この大学短期大学部をどのような大学にしていきたいのか、方針、そしてビジョンがあればお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 昨日も申し上げたのですが、私もずっと議員時代に、ビジョンというものを示すべきだという話、その当時、上田委員長とともに申し上げてきたつもりでございます。 しかしながら、先ほど申し上げたとおり、この公立化を果たす前に、私立大学短期大学を一旦分離して、そして分離した大学に対して、先ほどの校舎の建て替えには30億円かかる、そういったものに対して本当に大丈夫なのか、そもそも公立化が果たせるのかどうかという不安定要素のほうが、今はいわゆるテクニカルの問題のほうが数多く目の前にあると。 私も、前石橋市長とかが、たとえ公立化は果たせなくとも、この学校というものは私立大学で維持していくという意見も議員辞職後に聞いております。議会でもそういった声があるというのも聞いております。 しかしながら、公立化というものがもともとの目指すところ、これは安定経営するためには当然のことであるところが、そうやってどんどんとそれでもやっていくという意見に対して、やはり私たちは公立化を果たすためにどのような大学にするのかという以前に、我々はどんな持ち出しをしていくのか、どのような対策を練っていかなければならないのかということに、やはり今は問題が中心的な位置を占めているという、そういった理解ですので、公立化以前に、じゃあ、できなかったときどうするという、財政出動等々について今、いろんな悩みを持ちながら考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 何度も言いますが、昨日の答弁で岡原市長は、「市民の皆さんは、IPU環太平洋大学短期大学部の公立化について詳しい内容を余り知っておられない」と言われておりますし、我妻議員も、「一から市民に全ての内容を理解していただくには時間がない」と。 私ども、本当に資料も膨大でございます。我妻議員が言われたように、その資料、それだけのために、見せるだけのために、こんな資料です。持ってまいりましたが、これだけの資料を私ども特別委員会、6カ月、7カ月かけて、必死で勉強しながら協議をしてまいりました。私たち議員が6カ月、7カ月かかったところを、1週間や2週間で--言い方悪いですが--わかってもらえるのは到底無理だというふうに思っております。 そこで、少し乱暴かもしれませんが、市民の皆さんには、校舎の解体・建設費で30億円強、今のところ有利な起債はありませんよと。公立化後の人件費1億8,000万ですよと、赤字が出れば赤字の補填もしますよ。それで、このまま続けるんですか、やめるんですか。時間がない以上、簡単明瞭に市民の皆さんに聞くべきだと私は思っております。 ぜひ、プロセスを大事にするということで岡原市長進められておられますので、できるだけ早く意見を集約して、判断材料にしていただければというふうに思います。 岡原市長は昨日の答弁で、「12月議会までに方向性を示したい思いはある」ということを言われました。思いはあるのではなく、はっきりと判断をしてくれると私は信じておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 私たち特別委員会も議論を深め、特別委員会としての方向性をはっきり示せるよう、スピード感を持って協議してまいりますので、担当理事者には御協力をよろしくお願いをしておきたいと思います。 また、関連質問として、ちょうど選挙前になりますが、岡原市長には候補者として、一度あるところでお会いをしてお話をさせていただきましたが、選挙前に前石橋市長より、丸山運動公園に隣接するさくらキャンパス、これを3億円で購入したいんだと、臨時議会を開催をしてくれないかというような打診がございました。私たち議員は、選挙が目の前に迫っている--1カ月前ぐらいでしたから、新市長、新議会で協議すべきだというふうに突っぱねた経緯がございます。 岡原市長は、さくらキャンパス購入をどうお考えか、お伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) まだその話が継続的にあるのかどうか、これは得ていないところでございますので、はっきりしたことは申し上げられないところでございますが、丸山という位置というものがどのような都市計画上、私たちがまちづくりをしていく上でどのような立ち位置であるのか、それを十分精査して、今ある建物、耐震化済みであるとお聞きをしております。 また、あの丸山も限られた土地でございますので、それは関係者といろいろ協議をしながら、購入のほうにするのか、それともそれを見送るのか、それをしっかり考えていきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 私は、さくらキャンパスといいますか、当時、保養センターの入札があった折に、宇和島市も入札に参加をしております。用途としては、ちょうど運動公園の中にあるということで、スポーツ施設、合宿所等々に使えたらいいのではないかということで入札に参加をしたという経緯を覚えております。 私も、ぜひそのところは前向きで考えていただきたい。ただ、3億円という金額が妥当なのかどうなのかというのは、これから協議が必要だと思いますが、スポーツ立市というような考えも岡原市長は持っておられますので、ぜひ前向きに考えていただきたいなというふうに思います。 以上で、IPU環太平洋大学短期大学公立化についての質問は終わり、次の質問に移らせていただきます。 統合魚市場の建設及び関連施設整備についてのお伺いをしたいと思います。 ことしの3月定例会におきましても、大浦の埋立地に公設民営による衛生管理型荷さばき施設の整備について質問をさせていただきました。 まず初めに、岡原市長に確認をしておきたいと思いますが、株式会社宇和島魚市場と愛媛県漁連宇和島支部魚市場を統合して、大浦湾埋立地に公設民営で総合魚市場の設置をするという計画で、このまま進めていくということで理解してよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) そのとおりでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、本題に移ります。 質問いたしまして6カ月以上経過をしておりますが、まず魚市場統合の進捗状況を上田産業経済部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田産業経済部長。 ◎産業経済部長(上田益也君) お答えいたします。 両魚市場の統合につきましては、新施設の開設と同時に統合する場合には、買受人組合の統合も含めて、当初から合意がなされております。 しかしながら、それ以前に宇和島魚市場株式会社が閉鎖を検討しているということがございまして、同魚市場の買受人が新施設に移行するまでの間、愛媛県漁連魚市場の買受人になる場合の処遇等について、現在までに協議・検討が進められております。 今年度に入りましてからも何度か会合を開きまして、新しい施設の平面計画も含めて、協議を重ねているところでございます。私もその都度同席をさせていただきまして、協議の行方を見てまいりまして、両者それぞれの主張はもちろんありますけれども、統合して新しい魚市場がスムーズに開設することができるように、関係者の機運は前進していると感じております。 今後におきましても、両者ともに納得のいく解決策を見出せるように協議を重ねて、できるだけ早い時期に合意形成を調えるために、市としても努力してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 次に、施設の建設計画及び進捗状況を、上田産業経済部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田産業経済部長。 ◎産業経済部長(上田益也君) 施設の建設計画の進捗状況につきましては、議員のお話にありましたように、大浦埋立地に整備を計画しております荷さばき施設、この実施設計を本年の7月から行っているところでございます。このため、両魚市場の関係者や地元の大浦地区の皆さん方の御意見をいただく会合も何度か開催しまして、今月の上旬までに平面計画の概要をまとめたところでございます。 これからは詳細設計を進めまして、平成30年、明年ですけれども、2月初旬には設計を完了する予定としております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ことしの3月の定例会の一般質問でも述べましたが、ここ数年の両市場の経営状態は、愛媛県内の大半の魚市場同様、大変厳しいものがございます。よほどしっかりした経営計画を立てないと、統合魚市場の将来は大変厳しいものとなってくるだろうというふうに予測をされます。経営計画を含めた市場の統合計画、また、統合魚市場建設設計のスケジュール等を再度、上田産業経済部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田産業経済部長。 ◎産業経済部長(上田益也君) お答えいたします。 魚市場の統合につきましては、先ほど申しましたように、両者納得のいく形を見出すために、引き続き関係者で協議をしてまいります。 議員御指摘のとおりに、新魚市場の運営は大変厳しいものであると認識はしております。ただ、少なくとも両市場の役員さんを初めとして、組合員一丸となって、統合までに経営改善を図ろうとしている姿があることも事実でございます。 何より新しい施設は、市場自体が一層活性化して、漁民の皆さんが苦労されて水揚げをしていただいた魚介類を、魚市場を通じて安心して消費者の皆さんに流通していくことが大切な役割でございますので、宇和島市としても積極的に関与して協議してまいる所存でございます。 また、施設の建設につきましては、平成30年度4月以降に公告や入札などの事務手続を行いまして、9月の議会には上程をさせていただく準備をして、議決をいただいた後に、10月から建設工事を始めて、平成32年3月末までには完了して、順調にまいりましたら同年4月以降には新施設の魚市場が開設できる見込みでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 市民の税金を投入して公設民営の魚市場を建設する以上、市民が納得できるようしっかりとした取り組みをしていただくよう、再度要請をしておきたいと思います。 次に、関連質問としてお伺いをいたします。 大浦湾埋立地の活用に必要不可欠なのが、大浦埋立地から対岸への橋でございます。架橋計画に伴う愛媛県との交渉の進捗状況を、藤堂建設部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えをいたします。 現在、愛媛県において、橋梁の概略設計を発注してございまして、これまでに3回、宇和島市との橋梁整備にかかわります勉強会が開催されております。そして、橋梁事業の実施上の問題点の整理でございますとか、橋梁計画の基本的な構成、橋梁の構造について協議がなされてきております。 宇和島市といたしましては、今後、勉強会で抽出されました課題解決に県とともに取り組みますとともに、橋梁整備に当たりまして、宇和島市が対応しなければいけない部分に関しても、積極的に取り組んでいく所存でございまして、魚市場開設との時間的なずれを少しでも短くできるよう、橋梁本体工事の早期着工を県に強く要望してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 大浦湾の埋立地を生かすも殺すもこの橋にかかっております。早急な対応をお願いしておきたいと思います。 また、架橋の計画がある場所の内側には造船所がございます。この造船所の移転計画、移転交渉はどのようになっているのか、藤堂建設部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えをいたします。 橋梁整備予定地の東側には現在、2軒の造船所が操業されておりまして、橋梁整備でございますとか第3工区の埋め立ての中止に伴いまして、影響が生じるのではないかと懸念をしておるところでございます。 現在、愛媛県におきましては、橋梁等の概略設計を行っている段階でございまして、現時点では橋脚の配置でありますとか、橋梁の構造等も未確定な点もございまして、今後、構造や線形等が確定をいたしまして、造船所への影響が明確となりました段階で、改めて補償等を含みます具体的なお話、御説明をさせていただくことを両造船所様へ事前にお話をさせていただいております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今営業されている造船所、この場で長年営業をされておられます。相手側に立った誠意のある対応をお願いをしておきたいと思います。 それでは、この質問はこれで終わりまして、次の質問に移らせていただきます。保育園・幼稚園の現状についての質問に移ります。 まず初めに、保育園の現状についてお伺いをいたします。 先日、現場の保育士の先生から相談を受けました。保育士の数が足りない。現在、市内の保育園の保育士の現状を、岡田保健福祉部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 本年4月1日時点におきまして、市立の認定こども園、保育所、小規模保育所に配置をしております保育教諭または保育士は、園長を含み計180名であり、うち正規職員は75名となっております。約58.3%が嘱託職員、臨時職員、パート職員で構成をされております。 保育士の数につきましては、児童福祉施設設備運営基準にある保育士配置基準を遵守して運営をしておりますが、年度途中における新規入所希望者も多く、そのニーズに応えるために保育士の募集を行っておりますが、応募者がなく、結果として、いわゆる保育士不足により入所できない方がおられるといった現状にあります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、今言われたようなことになっているということですが、どこに原因があるとお考えですか。岡田保健福祉部長にお伺いをしたいと思います。 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 保育士の仕事は、子供の成長過程に大きく関わり、高い専門性と知識、責任が求められ、非常に重要な役割があるとともに、重労働な現場となっております。 厚生労働省によれば、賃金が仕事と合わない、休暇が取りづらい、責任の重さと事故への不安などが原因として挙げられており、本市といたしましても、処遇改善や勤務環境の改善に真摯に取り組むことが必要だと認識しております。 これまでの正規職員の採用計画は、中期財政計画上、保育園の民営化や廃止等を見越しての算出してきたものでありますが、その採用を控えた結果、非正規職員の占める割合が高くなっていることは御承知のとおりです。 中でも、嘱託職員につきましては、クラス担任を持つ場合もあるなど、重要な役割を果たしてもらっていることから、優良な人材確保を図る観点からも、その処遇改善が求められており、近年はその報酬額につきましても改正を行ってまいりました。 国においても、保育士のさまざまな処遇改善策を講じてきている段階にありますので、その動向に留意しながら、持続可能な保育の提供ができるよう、待遇についてさらに検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは次に、幼稚園の教諭の数は足りているのか、幼稚園の現状を常盤教育部長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤教育部長。 ◎教育部長(常盤修二君) 幼稚園等の現状につきましては、事務委任をしておるということで、福祉部のほうが当てられると思っておりまして、教育委員会のほうでの把握はよく、今、私の中で資料として持ってないという状況でございます。 できたら、福祉部のほう、お答えできませんか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 窓口は間違いなく福祉課のほうが窓口になっておりますが、幼稚園の管轄は教育委員会でございます。私が通告した以上きっちりとした、通告書を見ていただいて、答弁は用意しておくべきではないかと思うのですが、きっちりとやっていただきたい。余りにも仕事が抜けているんじゃないかなというふうに思っております。かまわないですか、お願いします。 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 申しわけありません。 幼稚園につきましては、幼稚園に配置しております幼稚園教諭の数は17名で、約82.4%が嘱託職員、パート職員で構成されている状況にあります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 公立の幼稚園は市内に、私もびっくりしたんですが、たった4カ所しかないのですね。4カ所あります。職員の構成が大変いびつになっております。 まず、明倫幼稚園、園長1名、嘱託2名、パート1名の計4名、正職員は園長1名だけ。宇和津幼稚園、園長は校長が兼務、主任1名、嘱託2名、パート1名の計4名、正規職員は主任の1名だけ。清満幼稚園は、園長は嘱託、その他嘱託2名、パート1名、計4名、正規職員ゼロ。岩松幼稚園、園長1名、嘱託3名、パート1名、計5名、正規職員は園長1名だけ。この状況をどう思われますか。これは、どう思うかぐらいなので聞いても構わないと思いますが、常盤教育部長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 常盤教育部長。 ◎教育部長(常盤修二君) 幼稚園の児童の減少、これは少子化のこともございますし、保護者の要望といたしましては、やはり幼稚園よりも保育園のほうの要望が強いということも1つあろうかと思うんですけれども、非常に幼稚園に希望する保護者の数は減ってきておるということで、畑地幼稚園であるとか、統廃合もしてきておるという状況でございます。 そういう中で、4歳児、5歳児、6歳児が幼稚園の見る時期なんですけれども、3歳児あるいは4歳児というふうに下げまして、できる限りの幼稚園の児童の人数は把握はしてきたんですけれども、そういう状況でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 毎回、常盤部長のは長いんですよ。前段が。明確に核心部分だけ答弁をしていただきたい。よろしくお願いしておきたいと思います。 もう今の答弁、何の答えにもなっておりませんので、もうここは省略させていただきますが、前明神教育長は、非正規職員から毎年1名を正規職員にしてほしいという考えを、石橋市長に当時示されておられました。織田教育長はどのような御意見をお持ちなのか、お伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 織田教育長。 ◎教育長(織田吉和君) 私も小学校の立場で、同じ例えば明倫小学校の中に明倫幼稚園が造成されております。特に、幼稚園の子供たち、その年齢を考えたときに、やはり若い先生が、元気のある先生が子供と触れるということが望ましいと思いますので、今後、そのあたりを働きかけていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 私は、公立幼稚園・保育園の今抱えている諸問題、これは前石橋市長の愚策が大きな原因だというふうに思っております。 民間活力を導入し、民間がやれることは民間に任すと言いながら、公立の幼稚園・保育園の民間委託を先延ばしにしたこと、正規職員を雇わなかったこと、このことが保育士不足や幼稚園の教諭不足のいびつな構成につながっていると私は思っております。 昨日、岡田保健福祉部長から、私立2園が認定こども園に移行する計画があるとの答弁がありましたが、公立の幼稚園・保育園の諸問題の解決策及び保育園・幼稚園の統廃合、また、認定こども園への移行等、計画があればお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 今後の就学前教育、保育施設のあり方につきましては、子供の数や施設の問題等、さまざまな状況を総合的に勘案しながら一体的な検討を行った上で、子供に優しい環境整備を計画したいと考えております。 計画に当たりましては、議員もおっしゃいましたとおり、私立の幼稚園から認定こども園化について申し出があり、今、問題となっております3歳未満児の保育についても拡充される予定であります。 公立保育所の整備計画につきましては、具体的な検討を始めたところであります。職員につきましても、適切な保育を児童に提供するために、経験を十分に重ねた保育士を適正かつ効果的に配置することが求められておりますので、今後の施設のあり方を検討していく中で、整合性を持った職員採用計画を方向づけしていきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今、私が質問したこれらのことは、当市にとって大変重要な子育て支援策、定住促進策の一つであると私は思っております。 岡原市長も昨日の答弁で、保育園・幼稚園の諸問題の解決にしっかりと取り組む旨の発言をされております。担当部署も一丸となって、特に教育委員会も一丸となって、しっかりとした計画を立て、取り組んでいただくようお願いをして、この質問を終わりたいと思います。 最後の質問に移らせていただきます。空き家対策についてお伺いをいたします。 現在の地区別の空き家の現状を、藤堂建設部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えをいたします。 平成27年度に実施をいたしました空き家等実態調査の結果による旧1市3町別の空き家状況を御報告させていただきます。 旧宇和島地区が総数2万9,589軒のうち、8.7%に当たります2,560軒が空き家でございました。吉田地区では、総数5,027軒のうち、9.9%に当たります496軒が空き家でございました。三間地区におきましては、総数2,972軒のうち、9.4%に当たります279軒が空き家でございます。津島地区におきましては、総数5,604軒のうち、13.6%に当たります762軒が空き家となってございます。 以上でございます。 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 4,000軒ほどが空き家になっていると、今びっくりをいたしました。それでは、そのうち何軒が特定空き家に指定されているのか、地区別の特定空き家数を、藤堂建設部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えをいたします。 空家等対策の推進に関する特別措置法、いわゆる空き家法でございますが、この空き家法に規定されております特定空き家にした件数は、現在のところございません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ないんですか、そうですか空き家の件数、また、特定空き家に指定されているところはないというようなことでございます。 それでは、空き家、特定空き家はないということでございますが、どのような対策を今講じておられるのか、お伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えいたします。 空き家法が施行されるまでは、空き家の所有者に関します情報を確認することが困難な状況でございましたが、施行後は税務情報等により、空き家の所有者を調査できるようになりました。そこで、倒壊のおそれがあるなど管理不全な空き家の情報を得た場合には、現場の状況を調査いたしました上で、所有者調査を行いまして、文書での情報提供、助言を行っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 状況はわかりました。 特定空き家に指定をされていないということでございますが、特定空き家と認定すれば除去や修繕など指導ができ、所有者が勧告命令に従わないときは、市がかわりに執行できることになっておりますが、市側の対応を藤堂部長にお伺いをいたしましたが、平成27年2月に施行された空家対策特別措置法の条文では、1、地域住民の生命、身体または財産を保護する。2、地域住民の生活環境の保全を図る。3、空き家等の活用を促進する。4、空き家等に関する施策を総合かつ計画的に推進する。5、公共の福祉の増進と地域の振興に寄与すると、5つのことが謳われており、これをもとに市が施策をすると明記をされておられますが、これらの条文に謳われていることをどのように施策に反映し、どのような対策をとっておられるのか、今からとっていかれる予定があるのか、お伺いをしたいと思います。藤堂建設部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えをいたします。 現在、十分な施策への反映、そして十分な対策をとっておる現状ではございませんが、空き家の所有者様等と交渉を進めてまいります中で、解体が進まない大きな原因の一つに、近所に迷惑をかけているのはわかっているが、取り壊しに要する費用を賄うことができないということが挙げられております。 そこで、倒壊をいたしますれば、避難に支障を及ぼす恐れがあります空き家に対しましては、平成28年度より、1件当たり80万円を限度といたしまして、老朽危険空き家除却補助制度を創設をいたしまして、好評を得ているところでございます。今年度は5件の募集に対しまして、10件以上の応募があるなど応募者が多いため、来年度につきましては補助件数の拡充を現在検討しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 本日、多くの自治会長さんが本会の傍聴に来られております。私も3年ほど自治会長をさせていただきましたが、どの地域も多かれ少なかれ空き家の問題には頭を痛めているのではないかと推察をいたします。また、担当課は一生懸命取り組んでいただいているというふうに思ってはおりますが、地域に住んでいる方たちからは、なかなか前を向いて進んでいないというような感覚を持っているのではないかなというふうに推察をされます。 通学路に面した危険な空き家、これは児童・生徒の通学の妨げになり、子供たちに大変危険を及ぼす。また、地域住民の交通の妨げになって大変迷惑をかけ、危険でございます。もし道に倒れた場合には、狭い道路であれば、車の往来、また、人の往来等々できなくなる、災害時に避難さえできなくなるという可能性もございますので、できるだけスピード感を持って対応していただくよう強く要請をしておきたいというふうに思います。 それでは、もうあと5分を切りましたので最後、市内の空き家の状況はわかりましたが、私が住んでおります宇和津校区には、大超寺奥と野川に1棟ずつ、誰も住んでいない県営のアパートがございます。特に、野川地区の県営アパートはいつ壊れてもおかしくない老朽化が進んでおります。これらのことを担当課は把握しておられますか。ほかに、いつ壊れてもおかしくないような危険な公営住宅があれば、藤堂建設部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) お答えをいたします。 御指摘の県営アパートの件は、大超寺奥の分が南風寮、野川の分が野川職員住宅の跡だと思われます。南予地方局総務県民課に確認をいたしましたところ、大超寺奥の南風寮は昭和62年に建築をされ、地方局職員の独身寮として使用されておりましたが、平成24年度から使用されておらず、現時点での解体の予定はないとのことでございました。 また、野川の職員住宅につきましては、昭和43年に建築をされ、県職員住宅として使用されておりましたが、平成17年度から使用されておらず、現時点での解体の予定はないとのことでございます。 最後になりますが、市営住宅の件でございますが、市営住宅におきましては、いつ壊れてもおかしくない状態ではございませんが、政策空き家としております木造平屋建ての空き住宅が65軒あるのが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 民間の空き家、また、危険な空き家には、行政のほうから注意、また勧告等々やっておるということでございますが、県営住宅、あれだけ古い、岡原市長も選挙カーで回って、多分わかっていると思いますが、野川の上の部分は本当にとんでもない、赤いロープを張って立入禁止というようなことで、県営住宅、公立のこういう住宅がこのような状況では、一般市民に示しがつかないと私は思いますが、ぜひこちらのほう、県のほうにも対応をしていただくよう強く要請をしておきたいと思います。藤堂建設部長、何かあればお願いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(清家康生君) 藤堂建設部長。 ◎建設部長(藤堂勝男君) 県営住宅につきましては、空き家法の対象の住宅とは外れておりますが、このような状況であり、地元の方から不安なお気持ちがあるということを県のほうにお伝えして、早急な対応をお願いするよう働きかけを行っていきたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) これも何度も言いましたが、市民の財産、そして生命等々を守るためにも、できるだけこれはスピーディーな対応をお願いをし、一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(清家康生君) 以上で、上田富久君の質問を終わります。 次に、松本 孔君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 公明党の松本 孔でございます。 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 まずは、岡原新市長、熱い熱い選挙戦を戦われまして、見事当選されました。まことにおめでとうございます。 私も岡原市長と何回かお話をさせていただきました。一見、見ますと、何か汗っかきのように思いますが、大汗をかいて、宇和島市のために頑張っていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 私も宇和島のために、一歩でも前進することでありましたら、しっかりとお支えをして協力させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、質問に入らせていただきたいと思います。 岡原新市長にお伺いをしたいというふうに思います。 石橋前市長は、市の財政を立て直し、さまざまな実績も上げました。しかし、やり残したこともあります。その一つは、若者の流出をとめられなかったことではないかというふうに思っております。 これは、宇和島市に限ったことではないんですけれども、若者の流出抑制、定着推進は、我が市にとりまして大命題であります。若者がいなくなるということは、後継者をなくす、これまで築いてきた農地や技術や伝統もなくすということでございます。 最近も、数人のミカン農家の方から、若者が出ていくのを手をこまねいてはいけんと、また、家も土地も親も墓も友達もいる、何とか食べていける手だてを考えてほしいと、切なる声をお聞きをいたしました。 若者の流出抑制、そして定住促進について、新市長の御所見をお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 若者の方々がこの地域から出ていかない、あらゆる施策があると思うんですけれども、やはり働く場所をしっかり築いていく、そしてその働く場所が未来につながっていくということがやはり第一であると思います。 そして、公明党さん、すごい子育てに力を入れられている、その点でも私は同様な考え方でありまして、やはり暮らしていくために、子育てに力を入れていくまちには魅力があるのではないかと、そう考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) わかりました。 若者の定住促進のためには、やはりスピーディーな手を打つべきであるというふうに思っております。若者の流出阻止につきましては、雇用の安定とか地場産業の活性化など多くの課題がありますが、少子化対策はもう待ったなしでございます。何とか手の届く若者支援を積極的にされるべきだというふうに思っております。よろしくお願いします。 そこで、給食費無料化についてもお伺いをしたいというふうに思います。 給食無料化は、ダイレクトに子育て世帯の支援につながると思います。小学校で月約4,100円、中学校で月約4,800円、これが人数分ですから、子育て世帯には大きい額だというふうに思います。 ことし3月、宇和島市の給食費無料化されると、大きな話題になりました。新聞報道もされ、他市他町の方からも「宇和島はええなぁ」と言われ、市内の子育て中の方から大きく歓迎をされました。1億8,000万の予算措置もされ、本当に期待は大きかったわけでございますが、残念ながら予算化した給食費無償化、わざわざ議会が否決をいたしました。よほどの悪法ではあるまいに、前代未聞のことであるというふうに思います。 私は賛成討論をいたしましたが、否決をされてしまい、子育て中の方のみならず、子供世帯や孫世帯を心配する本当に多くの市民の皆様から「議会は一体何しよんど」とお叱りを受けたわけでございます。 給食費の無償化は近年、多くの自治体が若者定住促進のために始めております。山梨県の早川町、京都府の伊根町も、義務教育化完全無償化、完全無償化というのは副読本でありますとか給食費、それから修学旅行費、こういうもの全て無償と。それから、北海道足寄町、ここも給食費無償化、滋賀県長浜市も小学校の給食費を無償化、ここは対象者数は6,000名でございます。 給食費の無償化は、子育て世帯の支援、また、ひいては若者流出の歯どめにつながっていることは間違いないというふうに思っております。 昨年末で、全国で60市町村が実施をしております。我が党公明党でも、国会で昨年2月の衆院予算委員会で、全国の小・中学校の保護者が負担をしている給食費の年間総額は約4,400億円に上ることに触れまして、貧困対策の観点から、全体として国で払っていくべき金額だと、無償化を主張しております。一部自治体が独自の無償化に踏み切っていることも挙げて、実態調査の実施を求めました。 さらに、本年4月の参院厚生労働委員会で、無償化を実施している自治体の補助制度の仕組みや子供たちへの影響などを調査・分析をするよう提案をし、実施をするとの答弁を得て、そしてこの5月には全小・中学校における完全給食の実施と地方自治体における学校給食の無償化の支援の政策提言をしたところでございます。 そして、この9月、文部科学省は公立小・中学校の給食費無償化の全国調査を実施をいたしまして、各県教育委員会宛てに調査書を出しております。こういうものなんですよね。来ましたかね。     〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ◆22番議員(松本孔君) このように、無償化は時代の流れなのでございます。 また、給食費が未納になると、回収は教員が行うわけでございますが、随分気を使うと、こういうふうに聞いたことがございます。本当に困窮している家庭、また、ただ忘れている家庭などなど、その対応は、ただでさえ雑用に追われる教員の大きな負担になっているというふうに思います。無償化は、教員の負担軽減にもなるというふうに思います。 我が市は、せっかく一歩踏み出そうとしております先進市でありますよ。他市に先んじていち早く無償化に取り組んで、子育てに優しいまちだと、こういうふうにアピールをしていただきたいと思いますけれども、このお考えをお聞かせ願いたいというふうに思います。市長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) きのうからの議会でも申し上げていたところでございますが、今回の選挙中におきましては、多くの市民の皆様から、学校給食の無料化と、そして先ほどもお話をしておりましたIPUの公立化については、その質問を受けました。 そして、学校給食につきましては、本当シンプルで、なぜ否決したんだと、なぜやらないんだという声と、一方、それ以外に、よくやったという、つまりこれは子育てという問題以前に、やはりお腹に入るものはしっかり親が払っていくべきだという考え方の方々が数多くいらっしゃったことも、これ現実なんです。 現在、宇和島市、1食当たり100円引き、大体250円から260円、材料費だけでそれだけはかかると言われている給食費のうち、1食当たり100円引いております。大体計算すると40%オフだと思うんですけれども、その中で、やはり私まだまだ疑問がある点は、南中の生徒にはこれがなされていない点、やはりこれについてもいろんな疑問を感じておりました。 実は、その部分についても、何とかしたいという思いは今でもあるところでございます。しかしながら、全面的にこれを無料化にするということについては、現在、財源で約8,000万円で済むところがプラス1億円、つまり給食費の無料化だけで1億8,000万かかるというところでございます。 先ほど、これを実施している市町村が60市町村あるという話がありましたが、全国で今1,700余りある市町村のうちの60ということがまだ実施できないというのであれば、やはりまだまだこの部分について完全にやるということに対して、なかなかさまざまな意見があるんだろうと思っております。 先ほど言われた、今、調査を文科省がやっているということもございますので、またその結果というものを見ながら、宇和島市が今後どのように考えていくのか、そういったものをしっかり考えていきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 昨日の議論を聞いておりまして、言われたのは、岡原市長も議員でございましたので、そのときに説明が足らなかったと、こういうようなお話で、否決もしたんだという理由の一つに挙げられておりました。 私は、本当に子育て世帯を応援するということでありましたら、逆に言いますと、もう市長なられたわけですから、逆に、こうこうこういうことでやりますよということをしっかりとアピールをしていただいて、そして皆さんに納得していただけるような、そうした取り組みといいますか、やっていただきたい。せっかく今、1億円予備費であるわけですから、それはぜひとも再考していただきたいなというふうに思います。そして、皆さんが納得できるような、そうしたお話をしっかりしてもらいたいなというふうに思っているんです。 いろんな中で、食べるものは親の責任だと、こういうようなことですけれども、給食に限っては、これは教育の一環ですよ。それをただ親の務めだとか、そういうことで片づけたらいかんと私は思っております。そういうことも含めてお願いができたらと思います。 それともう一つ、収入の多寡によって額を決めるとか、これも私あんまり賛成しません。やはり、やるとすれば、もう一律で無償化するんだと、これが宇和島市の考えなんだ、こういうふうな形でどーんと打って出る、こういうことが今から大事だというふうに思っております。よろしくお願いします。 我が党は公明党、教育負担の軽減を掲げております。これは、我が国は、教育の負担割合、先進の32カ国のうちで最下位です。そういうことが1つの原因でありまして。 それからもう一つ、やはり幼児教育から高等教育、この教育の負担が少子化の大きな原因になっていると、こういうためでございます。 我が市におきましても、教育費の負担軽減、これに向き合うべきだと、こういうふうに思いますので、これは申し上げておきたいと思います。 市長の所信表明の第二の中に、「子供達の未来に繋がる施策を展開します。」というのがありますね。その中に、子供は宇和島市の宝だと、そして宇和島市を支える未来の担い手だと、こういうふうにうたっておられまして、ソフト面、ハード面問わず、子育て支援策や教育環境の整備充実に力を入れます。何をどうするのか、ちょっとようわからんのですけれども、確かにその意気込みはわかります。こういうところをやりたいということでありましたら、具体的には今言ったようなお話にならすまいかなというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いします。 次にいきます。 熱かったこの夏の選挙戦の中で、多くの声をいただきましたのが、交通の不便さでございました。公共交通が手薄な島嶼部、山間部はもちろんのこと、市内でもバス停が遠く、買い物や病院への通院など、どこに行くにも不便という切実なお訴えを数多く聞いたわけでございます。 運転免許証を返納する動きも加速する中で、公共交通機関の不十分な地域で高齢者の交通手段、どのようにして持続的に確保していくかは大きな課題でございます。 また、この点、各地とも知恵を絞っております。バスやタクシーなど公共交通が不便な地域で、NPO法人などに登録した住民ドライバーが自家用車などを使って民間を運ぶ公共交通空白地有償運送という制度がございますが、高知の梼原町では平成23年から、NPO法人に登録した住民ドライバーが住民を運ぶサービスを行っています。梼原にはタクシー会社がありませんから、車を利用したいお年寄りから年間およそ1,000件の電話があるそうでございます。バス停まで歩くのは難しいです。このサービスがないと生活できませんということのようであります。 島根県の美郷町では、住民ドライバーの高齢化を防ぐ対策を進めておりまして、地域おこし協力隊の隊員を募集する際に、募集要項に移住後の仕事の中に高齢者の移動支援と、こういうのを明記をいたしまして、30代の住民ドライバー3人を確保いたしました。「トラックの運転手をしていたので経験を生かせる、人の役に立つ仕事にもつきたかったこともあり、住民ドライバーならやっていけると思った」と、地域おこし協力隊になった人もおります。 ただ、地域おこし協力隊の任期は3年で、NPOは任期が終わった後も住民ドライバーとして定着させられるかどうかが次の課題だとも言われております。 このように、どこも交通弱者救済に苦心をして取り組んでおるわけでございます。 由良半島などで現在、宇和島自動車の路線バスが由良半島のおよそ愛南町側を走っております。道路の拡張に伴い、我が市分である成とか須下を経由することになりましたが、この路線バスを使いますと、例えば岩松まで出ますと910円、漁家までならコミュニティバスが来ておりますので、漁家から岩松まで行きますと200円で行けると。この漁家までのコミュニティバスを成、須下まで伸ばしてもらえないかという要望も、回っていたときに聞いたわけでございます。 宇和島自動車との兼ね合い、地元との意見集約、種々検討することはあると思いますが、半島部の長年の交通不便の解消を図っていただきたいと、こう思いますけれども、この点につきましてはいかがでございましょうか、お願いします。藤田総務部長。 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) お答えをいたします。 今、議員が質問で触れていただきました由良半島につきましては、半島の宇和島側の民間バス路線の廃止に伴いまして、代替旅客運送としてコミュニティバスを漁家地区まで運行しておりますが、その先の成地区、須下地区については、御質問のとおり、路線バスにより運行をしている状況でございます。 宇和島市が運営するコミュニティバスにつきましては、廃止された民間バス路線に対しまして、地域の公共交通を補うために運行しておりまして、原則といたしましては、これまでの路線バスの代替旅客運送としての位置づけで行っております。 ただ、大幅な人口減少と少子高齢化が進展する中で、民間路線バスとコミュニティバスの利用者の格差問題に限らず、本地域の交通弱者対策は喫緊の課題であると認識しておりまして、将来にわたり持続可能な地域公共交通を早急に見直す時期に来ていると感じております。 本年に入りまして、愛媛県や近隣市町でも同様に、地域公共交通を見直す動きもありますので、宇和島市といたしましても、関係機関と連携の上、実効のある地域公共交通網計画の作成を進めてまいりたいと考えております。この計画策定の中で、交通弱者の移動支援のあり方について、率直に地域住民の皆様の声を聞きながら検討してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) よろしくお願いします。 なかなか難しい問題ではあろうかと思いますけれども、先ほど申し上げましたような住民ドライバーでありますとか、そういうことも含めてまた検討していただいたらどうかなというふうに思っております。 ほかの交通困難地域、例えば大超寺奥とか野川などでも、買い物、通院など、大きな不便を抱えているということでお声も聞いておりますし、高齢者の自動車運転免許の自主返納のネックになっているというふうに思っております。 以前、新居浜市のおでかけタクシーというのを紹介をいたしました。新居浜市のデマンドタクシー、愛称「おでかけタクシー」でございます。大変参考になります。 平成23年から交通弱者対策として導入をいたしまして、試行運転をしてまいりました。平成26年10月から、おでかけタクシーとして運行をしております。これは、最寄りのバス停から300メートル離れている方が対象なんですが、希望者は事前に登録をいたします。登録証を持っている人は、30分前までに電話予約をすれば、タクシーが自宅まで迎えに来まして、病院とか商店とか駅とか、それからまたバス停まで乗り合いで、帰りも迎えに来てくれると、こういうサービスでございます。 おでかけタクシーといいましても、脱着する磁気プレートをタクシーの車体にぺたっと張りつけたところがおでかけタクシーになる、ふだんは一般のタクシーとして運用する、こういうことでございます。 新居浜市では、市内を3つのエリアに分けて、3社のタクシー会社が対応をしております。おでかけタクシーの一番の利点は、ドアツードア、自宅まで送迎をしてくれるということであります。歩行が厳しくなり、もう出歩くことができないという方でも、玄関先まで来てくれるわけでございます。交通空白区の生活交通及び交通弱者の移動手段として大変有効であると思いますし、また、民業圧迫にもならないというふうに思います。 この質問をいたしました折に御答弁として、新居浜市のおでかけタクシー等そういった事例も参考にしながら、先ほど申し上げましたけれども、宇和島市の人口減少といった問題、そして高齢化の進行という問題を勘案しながら、当市における公共交通のあり方というものを今後検討していく必要があるというふうに考えておりますと答弁いただきましたが、その後はどのようになっておるのか、お聞かせを願いたいと思います。藤田総務部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 新居浜市のおでかけタクシー事業につきましては、交通弱者対策としてすぐれた事業で、市街地における交通弱者対策の効果的な手段になると思われます。これにつきましては、松本議員さんおっしゃっていただいたように、市街地、3つの路線で集約した運行するような形で運営をなされております。 ただ、当市におきましては、半島部や中山間地域を多く抱えておりまして、新居浜市とは地勢的な条件や人口の密集度などが異なっており、本市において全ての地域を網羅してデマンドタクシーを運行することは、市の財政負担を考慮すると、現実的には困難であると考えております。 先ほどの御質問でもお答えさせていただきましたけれども、今後、地域公共交通網計画を策定する中で、新居浜市のおでかけタクシー、あるいはそのほかの松本議員さんから御紹介いただいた事例等も参考にさせていただきながら、より効果的なデマンドタクシーの活用について検討してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 大体予想どおりの答弁いただきまして、まことにありがたく思っております。さまざまな提案をしておきますので、また検討をお願いしたいと思うんですが。 もう一つ、このたび介護タクシー利用についてという、厚生労働省と国土交通省は、交通機関の衰退した過疎地で運転免許を返納したり、買い物に困っている高齢者の交通手段を充実するために、介護保険制度の送迎サービスを活用する方針を決めました。 今年度、介護保険法と道路運送法に基づく指針を改正いたしまして、来年度から市区町村が実施をするということでございます。送迎は、介護事業者やNPO法人などが高齢者を自宅から病院や介護施設、スーパーなどへ車で送り迎えをするサービスでございます。介護保険制度の介護予防・日常生活支援総合事業の一つで、2015年から一部の自治体で始まっております。 現在の対象は、市区町村から、要支援を認定された人や、認定とは別に一人で外出できないなど認められた人、乗車距離や時間に応じたガソリン代などの実費相当分として、1回数百円で利用できる仕組みでございます。この導入も検討してみたらどうかなというふうに思っておりますが、これは岡田保健福祉部長さんですか、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 介護保険におけます高齢者の送迎サービスにつきましては、議員がただいまおっしゃったとおり、要支援または総合事業対象者と呼ばれます一人で移動することが困難な人に限って、住民による自家用車送迎が可能なサービスとなっております。 先日の報道によりますと、これらの高齢者以外、例えば免許返納者や買い物弱者の交通手段を充実させるため、送迎サービスを活用する方針であるとされておりますが、現在のところ、国等からの具体的な情報が届いておりませんので、今後、国の動向を注視していきたいというふうに考えております。 また、本市では、住民によります生活支援サービスを協議する場として、協議体というものを市内3カ所に設置しておりまして、その中でも高齢者の移動支援が問題、課題というふうにされております。 しかしながら、現在の制度におきましては、住民がNPO法人を設立し、福祉有償運送の申請が必要であること、また、保険加入の問題等もありますことから、実施団体があらわれていないというのが現状です。 今後、実施希望があった場合には、試験的な運用も含め、積極的に検討したいと考えております。 ○議長(清家康生君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) これにつきましては、やっぱり国の方針といいますか、それを待つと言われましたけれども、もう既にやっているところもありますので、そうしたところの事例も研究していただきまして、そして少しでも早くやっていただければというふうに思います。 今、総務部長さんから言われましたけれども、なかなか広範なところで難しいということございました。そういうところも、こうした介護保険制度を活用しながらの輸送とか、そういうこともありではないかなというふうに思っております。 さまざま申しましたけれども、また今言いましたことを含めまして、来年度予算に反映をしていただければありがたいなというふうに思っております。 次にいきまして、介護予防は健康な人生を全うするため、また、市の財政の安定の上からも今後必要不可欠なものであるというふうに思います。 2013年の9月の議会で、健康マイレージということで介護予防について質問をさせていただきました。それから時間はたちましたけれども、昨年はガイヤ体操ということで健康マイレージ制度ができ、また、ことし5月からはうわじま歩ポと、こういうことで、だんだんとそうしたことも定着をしてきたことであります。 担当者にお聞きしますと、思いがけず若い人の支持も多くて、高齢者のみならず、若い層の歩ポ参加というのが多いと聞いておりまして、本当に介護予防の取り組みというもの、成果が上がっているなというふうに思っております。 新居浜市の9月議会でも議会質問で、うわじま歩ポが紹介をされました。伊予市でも導入してはどうかと、こういう議員の質問がなされたというふうに聞いております。他市のお手本になっているということは、本当に喜ばしいことだなというふうに思っているところでございます。 この取り組みをしっかり、ますます充実をさせていただきたいと念願するところでございますが、現在の参加数、そして協賛店舗数とか、また、涼しくなりましたら、歩くことをテーマにしたうわじま歩ポのイベントを提案をしておりましたけれども、そうした計画についても説明をお願いできたらと思います。 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) お答えいたします。 10月5日現在、スマホを活用しました「アプリで歩ポ」は3,038人、申請によります「こつこつ歩ポ」は495人で、会員登録の総計は3,533人となっております。発券数につきましては、クーポンが1,555枚、1,000円相当の買い物に使用できます歩ポポイント達成券が801枚となっております。取り扱い店舗数につきましては、クーポン51店舗、達成券251店舗となっております。 イベントにつきましては、11月19日の日曜日に、食育とコラボをしました「うわじま歩ポと食育フェア」といったようなものを開催する予定としております。イベントでは、家族で楽しめる外歩きのレクチャーに始まり、市役所をスタートしまして、健康づくり協定の金融機関や、きさいやロードをルートとした外歩き、それから食育体験など、親子や多世代で楽しめる内容を用意しております。ぜひ多くの市民の方に御参加いただきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) ありがとうございました。 多くの方々に利用していただいているということで、わかりました。ますますこれが浸透していきまして、本当に元気なまちになっていくように、また要望しておきたいというふうに思います。 次に、ピロリ菌の除菌で胃がんを撲滅でございます。 胃がんを引き起こすとされておりますヘリコバクター・ピロリ、ピロリ菌が原因の慢性胃炎の除菌治療に、平成25年2月21日から保険適用がなされました。公明党の粘り強い主張が実ったもので、胃炎段階から除菌をすることで胃がん予防につながると、大きな期待が寄せられているところでございます。 これまで、ピロリ菌の除菌の保険適用は、症状が進んだ胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにしか認められておりませんでした。しかし、我が国では、毎年12万人近くが胃がんと診断をされて、年間約5万人が亡くなっております。 胃がんは、がんの死因では、男性では肺がんに次いで2位、女性では3位であります。しかも、50歳以上の日本人の45%前後がピロリ菌に感染をしているとされておりまして、ピロリ菌が胃がんの発がんの因子であることもわかっております。進行が速いがんもありますので、早期発見が何よりも重要であります。 これまで、胃炎の治療としてピロリ菌を除菌する場合、全額自己負担で、1人当たり数万円と高額だった治療費ですけれども、保険適用によって、窓口での支払いが3割負担の人で6,000円前後の負担で済みます。 ピロリ菌の除菌に胃がんの予防効果が高いのは明らかであります。我が市でも、胃がん検診に一刻も早くピロリ菌検査を追加をして、早期発見、除菌を行えるように要望したいと思いますということで、これは平成26年の3月議会で提案をさせていただきました。そのときの御答弁は、「現在、胃の集団検診を実施しております検診団体におきましては、ピロリ菌検査は行っていない旨の報告を受けております。ピロリ菌検査を実施するとすれば、個別検診に対して実施をするというふうなことになろうかと思います。ピロリ菌検査につきましては、診療報酬等から考えますと1人当たり2,400円程度で、現在の診療者で試算をいたしますと、約140万円の予算が必要となるかと思います。」と、国や県の動向を踏まえて今後検討していきたいと思いますということでございました。 ピロリ菌検査には約140万円の予算が必要と、これならやれるんじゃないかなと思うんですが、この点について御答弁をお願いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 現在、当市では、集団検診と個別検診で胃透視の検査を実施しております。平成28年度は3,308人の方が受診をされておりまして、そのうち、疑いも含めますと6人のがん発見につながっております。 市町村が行いますがん検診は、国の指針に定められる対策型検診を優先してするということが求められておりまして、国立がん研究センターのガイドラインを遵守して実施をしております。 御指摘のピロリ菌検査につきましては、除菌療法を保険適用で行うためには、胃カメラ検診が必要となります。単独のピロリ菌検査を実施するよりも、市の個別検診を御活用いただいて、胃カメラ検査の結果、医師の指示によりピロリ菌検査を実施されるほうが、身体的にも負担が少ないのではないかと考えております。 当市は9月末現在、県下で唯一個別検診の胃カメラ検査を実施しておりますので、胃カメラ検診を御利用いただく中で、ピロリ菌による胃がんのリスクを避けていただきたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 胃カメラを飲めばいいんですけれども、なかなかそこまでやろうかなという人は少ないのではないかなという思いで、ピロリ菌検査、1人2,400円でできるということでありましたら、やったらどうかなと提案を申し上げているところでございます。 新市長は、この提案どうでしょうか。 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) かねてよりそういった御要望があるのは十分存じ上げておりますので、慎重に検討したいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 新米の市長と思えないような答弁、しっかりまた検討をお願いしたいというふうに思います。 ピロリ菌に感染すると、発症リスクというのはすごい高まっておりまして、胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、収縮性胃炎と言われておりまして、国立国際医療研究センターの理事、国府台病院長さんは、胃がんの99%がピロリ菌感染が原因であると、こういうふうに言われております。 重篤な病気の予防は、近い将来の医療費削減にもつながってまいります。ピロリ菌の検査に予算をつけていただくことを重ねてお願いを、要望をしておきたいと思います。 最後、4年前に、宇和島市の魅力を世界に発信できる国際交流の拠点を宇和島にということで、熱い思いを持った方を、明神前教育長さんに紹介をいたしました。 企画書を読みまして、前市長も賛同され、廃校利用ということで、宇和海中学校を活用することになりまして、プロジェクトが進むことになりました。 総務省にも地方創生のユニークな事案ということで認められ、2016年10月、内閣府の地方創生推進交付金1億8,700万円の予算もつきました。市長初め担当職員の皆さんが、行政と学校の良好な取り組みで成功いたしました北海道の東川町の日本語学校への視察を重ねたり、愛知県岡崎市にあります、20年以上地域に溶け込んでいる日本語学校の視察もされました。 コンサルタントもついて、プロジェクトが今も推進中でございます。東京在住の宇和島地方創生プロジェクトコーディネーターの宮本さんは先般、自費でデンマークのホルケを数カ所視察をしておりまして、交流を深めております。 全ては、宇和島の活性化していくこと、宇和島の魅力を世界に発信をしていくことというのがテーマでございます。 かつてない取り組みでございますが、新市長にも若い感性で、新しい宇和島の発展につながるプロジェクト、この成功に取り組んでいただきたいと思いますけれども、この点、市長どうでしょうか、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員時代に、松本議員よりこのフォルケホイスコーレにつきましての提案のつぶさを見てきたものでございます。ただ、まだその概要については、もっともっと勉強しなければならないということが1点目と。 そして、宇和海中学の耐震化を果たした上でのそれでございますので、現在、担当諸課におかれましては、そのイニシャルコスト、今、その計算が出されつつあるところでございますので、それを精査しなければならないこと。 そして一方、コーディネーターの宮本さんと来月中旬あたりに--まだこれ確定はしていないんですけれども、一度ちょっとお会いをいたしまして、私自身その理解を深めなければならない、そういったことを総合的に考えながら、フォルケホイスコーレというものをやっていくかどうか、しっかり検討していきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(清家康生君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 引き続き検討していただくということで、一応安心をいたしました。 取り組みにしても、まだまだ先の話ではあろうかと思いますけれども、しっかりと宇和島の活性化のため、魅力を世界に発信するためと、こういうことでありますので、いろいろ負担がどうこうとか、いろいろあるかもしれませんが、そうした投資も必要ではないかなというふうにも思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 きょうは、自治会長さんの傍聴だということで、私も自治会長の端くれでございますので、きのう、浅野議員さんが地域づくり交付金どうするんだということを聞かれておりましたけれども、やるということで。そのことはあっさり、やるということで決意を聞きまして、決断早いなと思って席で聞いておったわけなんですけれども、決めることは決めるんだなと思ってね、そのとき感心はいたしました。 あとは額の問題だと思いますが、今度、自治会の役員でまたお願いに行くということでございますので、それまでにしっかりちょっと覚悟しておってもらったらというふうに思っております。 以上で、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(清家康生君) 以上で、松本 孔君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午前11時43分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(赤松孝寛君) 再開いたします。 休息前に引き続き質問を行います。 それでは、岩城泰基君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 護憲市民の会の岩城でございます。 通告に基づきまして一般質問を行います。 質問の前に、さきの選挙で岡原新市長が誕生しました。大変おめでとうございます。 若い市長が誕生したので、大変市民の期待も大きいものがあろうかと思います。市長職、大変激務でございますが、忙中閑ありともいいます。リフレッシュする時間を十分にとりながら、職務に専念をしてほしい、このように思います。 それでは、質問に入ります。 さきの臨時会で、岡原市長から所信表明がなされました。所信表明は、市長個人の考えを述べるものでありますから、市長見解という項目で4点についてお尋ねします。 また、3月議会にはより具体的な施政方針が出されると思っております。 市長所信表明でありますから、答弁者については市長にということで、答弁をお願いしたいと思います。 表明の中で、市長はこのように述べられています。「宇和島市は、主役である市民の皆様の切なる声に対し、果たして耳を傾けることができているだろうかという疑問であり、このことこそが宇和島市政の原点でなければならないという思いであります。……」と述べております。 前市政に対する評価は、個人間でいろいろあるだろうと思います。市民の声を聞くという点では、地元説明会や、あるいはタウンミーティングの実施、各種審議会等に民間人の委嘱、パブリックコメントの募集、そういったところで一定条件はクリアしておったんじゃなかろうかなと。必要条件についてはクリアしておったが、十分条件には至っていなかったと、このように私は思っております。市民の声を聞くということについては、市政を担う者にとっては、到達点のない永遠の課題だとも思います。 市民の声が市政の原点であるとの市長発言に、私は賛同します。原点に沿い、市民の声を反映した市政運営を行っていく上では、従来型の審議会とか委員会方式に加えて、新たな仕組みづくりが必要になってくるのではないかと考えております。 きのうも我妻議員、声を聞くということは大変難しいですよという発言もありました。それを踏まえて、先進的な事例として、秋田市ではしあわせづくり秋田市民公聴条例が制定され、透明性と市民参加を確保する、そういった取り組みが進められています。 市民の声を反映した市政運営、これをどのような方法で実施しようとしているのか、市長に答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 秋田県のこの条例におかれましては、やはり市民の皆様の声を聞いた上で、審議会等々を開催されることを承知しております。 私が今想定しておりますのは、やはりこれはまず一歩のやり方ではございますが、タウンミーティングというものをやっていきたい。それも3年前、4年前に開催されたような形ではなくて、少数の職員とともにその地域に出かけまして、そして膝を突き合わせた話をしていきたい。そして、そこで出た皆様の思いというものを、可能であるのであれば施策に十分に反映させていく、そういった形をとっていきたいと、そう考えております。 やはり、限られた価値観で物事が決められるのではなくて、多様な価値観を取り入れていきたいという、そういった思いでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 秋田での取り組み、簡単に言えば、市民参加型の市政ですよね。施行規則を見ますと、無作為で2,000人ぐらいばーっと出して、そして100人ぐらいの了解とった方に集まってもらって、いろんな市政の課題について話していくと、こういったワークショップ形式でいろいろ議論をやっているようです。 それとあわせて、東京の世田谷区、やっぱり政策集団をつくりまして、そこで身近な問題についていろいろ話し合うと。30人程度でやっておったのが、今150人ぐらいと。そしてまた、同じように無作為抽出で、充て職ではなくて、平の市民、ベタでね。2,000人に通知を出して、そして80人ぐらい集まって、7時間のワークショップでいろいろ議論やっていたと。そういった中で、条例改正まで持っていった、こういった事例が朝日新聞に掲載されておりました。 本来、市民の声を聞くというのは、タウンミーティングもいいんですが、やっぱり市民参加型の仕組みをどうつくっていくかだろうと、そういう形で検討もお願いしたいと。1回タウンミーティングをやってみて、なおかつまだ開いていないというものであれば、また検討をしていただきたいと。これは、これでなければいけないというあれはないので、広く、特に平場の声をどう拾っていくかということに視点を置きながら、市民の声を市政に生かす、そういった方向での検討を、一定期間かけながら検討をお願いしたいと、このように思います。 今回、所信表明でありますので、それに対する提言という形での中身が多いかと思いますが、よろしくお願いいたします。 宇和島市の労働団体として、労働組合や高齢退職者会、労働者福祉協議会、ローカルセンターとして連合地協、あるいは宇和島地区労、こういったものがあります。それぞれ制度、政策要求を掲げ、自治体に要請行動などの取り組みを行っているところです。 また、国会でも働き方改革が大きな課題として上げられて、審議が続いています。 市長は、市議時代にあらゆるグループ、団体に飛び込み、そこから聞こえてくる声をみずから感じ、みずからが考えていくことであると肝に銘じと、このように述べられております。 飛び込んでいったあらゆるグループ、団体の中に労働団体はあったのかどうか、そしてまた、労働団体に対する市長の認識はどのようなものがあるのか、市長に答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 その飛び込んでいった団体の中には、残念ながら労働団体のそういった組織の中ではいけていないのが現実でございます。 この労働団体というのは、労働組合が象徴的なものであると認識しておりますが、やはりこれは労働者の方々の側に立って、さまざまな諸条件というのを整えていく、そういった団体だと認識をしているところでございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 労働団体、これは地方創生の「地方版総合戦略策定のための手引き」、これらにも労働団体を入れなさいよといった国からの指定もあるようです。一定社会的に認知された団体でありますので、対応をしっかりやっていただきたいと、このように要請をしておきます。 労働団体の主なものは労働組合です、市長がおっしゃったように。労働組合は、労働条件の維持・改善や労働者の社会的地位の向上を目的に、自主的に組織されたものであります。 宇和島市役所の中にも市職員労働組合や水道労働組合、現業労働組合等があります。労働組合員の多くは、職員として仕事を通して平場の市民に接する機会が多いと、そこから聞こえてくる声も多くあります。 多分、市長が市長室で面談するのは、かみしもをつけた形での意見だろうと思います。それにない平場の声が職員の仕事を通して拾えてくる、こういったことも考えられます。また、職員の仕事の仕方が、市政の評価につながることは否定できないだろうと。 これらを考えますと、職員とのパートナーシップ、協力関係とか信頼関係、これをぜひとも大切にしてほしいなと、このように思います。 その前提に立って、市長には市民に対する質の高い公共サービスの提供、それとあわせて、雇用主として、そこで働く人たちの生活に責任を負うと、こういう2つの責任があります。きちっとやっぱりそれに対しては対応してほしいと。 市長は、みずから飛び込み、みずからが判断しという発言をされております。労働組合は、やっぱり市長と交渉する機会があります。そういうときも、近年、市長の出席がないという声が聞こえてきておりますので、ぜひ年に何回か--毎回毎回出席しろとは言いません--出席されて、そこでじかに話し合って、生の声を拾いながら市長が考え、できれば回答まで市長が出せる、そういった健全な労使関係をぜひつくってもらいたい。 団体交渉の出席、年に数回参加できるかどうか、市長に答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) きのうのたしか浅野議員の質問に対する答弁でもお答えをしたんですけれども、対職員に対してどのような声を聞いていくかという質問ございました。その中でも、やはり私はしっかり若い方々にもその声を聞いていきたいということを申し上げております。 ですから、そういった場面場面で聞くことはもちろんですが、今、副市長が団体交渉の窓口となっている。これは、やはり彼も大変経験が豊富でございますし、そしてそれに比べまして、私まだまだ経験不足でございますので、その出席するかというのは、それは努力していくと言わざるを得ないところでございますが、今の仕組みの中でいろんな交渉ができたらと思っているところでございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 経験が浅いのは十分存じ上げております。ぜひ参加しながら、生の声に接してほしいなと。これは、やっぱり市長の姿勢の一環でありますから、それをぜひ、年に数回で結構でございますからお願いしておきたいと。 また、市長は、企画広報力の強化のために、宇和島市の組織改編について述べられています。組織改編のためには、現状がどうなっておるか、まずここの把握から出発するのが妥当だろうと思っています。 前市政の中で、財政の健全化が進められてきました。私は、急ぎ過ぎじゃないかという議会での発言もあったわけですが、急速に財政健全化すると。財政指数もかなり改善されて、県下で上位になっております。 しかし、片方、正規職員の数が大幅に減っておると、これも事実でございます。プラスの遺産とマイナスの遺産が岡原市長に託されたと、このように思っています。 具体的な数字を挙げてみます。平成29年4月1日現在の正規職員の数、これは水道局と病院局、広域事務組合を除く数でございますが、正規雇用職員数が598人、かなり減っております。年齢別では、20代が62名、10.4%、30代が113名、18.9%、40代が213人、35.6%、50代からが210人、35.2%です。これもう少し大きな括弧でくくると、20代から39まで、これはわずか30%、40代から50代が70%を占めると、まさに極めて不安定な逆三角形に近い年齢構成になっているわけです。 これは、このままいけば、継続した公共サービスの提供は私は難しくなると、このように考えております。公務労働というのは、まず公平性、安定性、継続性というのは絶対必要です。そういった特性に沿って、きちっとサービスを提供していくためには、やっぱり今の採用形態ではだめだと。 だから、退職者の数を考えながら、中期的な採用計画をしっかり立てると、そうしないとにっちもさっちももういかなくなりつつあるわけですから、だから30年度はもう採用募集が済んでおりますので、翌年からの採用について、きちっとした採用計画に基づいて職員を採用してほしいと。 特に、専門的な技術を持つ技師とか保健師とか、これから行政需要が多くなってくるそういった職種というのは、保育園の保育士とか、やっていないとレベルの低い人しか採れなくなってくる、こういったおそれもありますので、ちゃんとした採用計画に基づいて、将来的な職員の年齢構成を考えた上での採用方針をぜひつくってほしいと思いますが、市長に答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今の職員の定員ももちろんそうですが、非正規であるとか、また世代間においては物理的な数が足りないということも十分承知しております。 現在、平成30年度から平成34年度にかけて、これを計画期間といたしまして、定員に関する計画というものを今、策定を進めているところでございます。 また、あわせて申し上げると、今回の採用試験、つい先日終わって、いろんな調整をしたところでございます。まだ結果のほうは十分に出ておりませんが、そういった流れに沿うことができるのではないかと思っていることと、また、今、社会人枠というものを制度としてつくらせていただいているのは、世代間に足りない人数というものを補っていこうという、そういった趣旨もございますので、どうぞ御理解いただいたらと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) どの職場でもそうですが、例えば保育園とか一般職、若い職員がおって、中堅がおって、ベテランがおると、これは一番理想的なあれなんですね。そういう中でも合わせていきながら、仕事をやっていくと、ぜひ年齢構成を考えた採用をやっていただきたいと思います。 続けて、宇和島市には、市長事務局部局として5部22課が設置されております。行政委員会として出納室、農業委員会、監査事務局、選挙管理委員会、議会事務局、教育委員会が設けられておると。 主な勤務公署としては、本庁があって、津島支所があり、吉田支所があり、三間支所があり、宇和海支所があると、こういった形になっております。課の下には係が置かれて、そして必要な業務をやっておると。例えば保健福祉部保険健康課には、保険業務係や後期高齢者医療係、保健企画係、成人保健係、母子保健係の5つの係がある。そして、あわせて診療所に関する業務も担当しておると、こういった仕組みになっております。 また、総務部企画情報課では、企画係、情報統計係、地方創生係、コミュニティ推進係、4係があると、それぞれそれに基づいた仕事をやっておると。「宇和島市市政の概要」平成28年度版で見ますと、係の数は120を超える数に上がっているんです。大変仕事の量が多いと思います。 現在、もう仕事をやっていく上で、正規職員の配置というのは限界になっているんじゃないかと、私このように思います。 けさほどの保育園の問題等ありましたが、なかなか募集しても来てもらえないと、いっぱいいっぱいだという答弁もありました。もう限界状態にあると、そういった中での課の再編です。十分に課長クラス等と話ししながらやる必要が私はあるだろうと、このように思います。 企画・宣伝をやる課としては、既に鹿児島県のほうでPR課というのがあるんです。これ、自治労の組合が出している自治研究集会の機関紙です。伊佐PR課というのがもう既にできている。自治労の情報によれば、9人おるんですが、課長と係長2名、そしてあと7名の係員がおると。第1係、第2係あるんだけれども、係員は第1、第2も属さないと、その都度その都度、事業のあれによってチームを組むと、こういった形で、アメーバー状態の中で作業をやっていますよと、こういった状況もありますので、紹介しておきます。 ついでに、自治研の推薦もしておきます。労働組合の団体ですが、自治研究会、市民自治をどう拡充していくか、そのために大学教授とか研究所の研究員、そして実際に働く仲間でつくっているのがこれです。2年に1回、全国でいろんな集会を持っております。「待ったなし!子育て支援」とか、そのときそのときの重要課題について、研究調査含めてやっております。ぜひ、こういった本もありますので、参考にしてもらったらと思います。 課の再編です。組織改編の規模、これ課の新設を考えているのか、室程度のものなのか、それをどのような手順で、どのようなタイムスケジュールで機構改革やっていこうとするのか、市長に答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほども申し上げたとおり、今の職員の正職員の数であるとか、そういった問題等々をはらんでいる中で、この問題というものは慎重になされなければならないと思っております。 一方、企画広報力というのを私が何度も申し上げるのは、やはり宇和島市ここまでやっているのに、それを伝えないがために、何もやっていないような、そんな残念なときというのもありましたし、もっとやればもっと結果が出たのに、いろんなところでですね、この広報というものをしっかりやっていないがために、宇和島市の魅力というもの、そして実績というものが十分に反映されていないことがある。そして、これから、私いろんなものをしっかり日本のみならず、世界へ物を売っていくというその覚悟を決めて取り組んでいこうとする中で、やはりその背景には広報力というものがなければならない、そう強く思っております。 しかしながら、これらがどのように機能するのか、今、いろいろ精査をしているところでございますが、まだまだ5週間でございますので、その具体的な形と言われると、ちょっとなかなかお示しできないところでございますが、やはりいかにその広報力というもの、効果を発揮することができるか、十分に関係者と協議をしながら進めていきたいと思いますので、また、その素案でもできましたら、また御紹介をさせていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) ぜひ、課長クラスにとどまらず、係長クラスまで下げて、いろいろ意見聴取をお願いしたいと、そのように思います。 次は、原発問題、きのう、2人の方から出ております。 これ、市長の所信表明に沿ってどうなんだということを確認したいと思います。 市長は、「第一に、経済、雇用の未来に繋がる施策を展開します。」と、このように述べられています。「トップセールスを含めた営業活動の更なる強化を図ります。」と、このように語っています。 福島原発事故で、農林水産業や製造業は大変な被害を受けました。現在、原発事故を想定した避難計画が策定され、避難訓練が実施をされています。福島の事故以降、原発の安全神話は完全に崩れております。絶対に原発の苛酷事故は日本では起きない、こう言えなくなっている。だから、計画を立てて訓練やっていると、もう国も県もそうです。 いつ発生するかわからないが、原発事故のリスクはある、このように考えるのが私は妥当だろうと。いつ来るかわからんよ、100年先か10年先か、これはわからないと。しかし、リスクは当然あると。 一生懸命にトップセールスして、宇和島の物産を販路拡大して、経済活性化をしても、原発の苛酷事故があれば、それはもうゼロになると。これは、私は福島へ行って見ておりますから、実感としてわかります。 2011年3月に原発事故があって、6月末には飯舘村へ行っております。宇和島と同じような位置関係にあるところです。一部が30キロ圏域にかかると。そこは、豊かな農耕地域、そして種牛の売買で、極めて牧畜も盛んであったと。もうそこは人が1人も通っていない、こういった実態を見たとき、宇和島をこういった状態にしてはいけないと、強く感じたわけです。 きのう、坂尾議員のほうからも、6万人を超える人たちがまだ避難生活を送っているよと言っておりました。私は、6万以上いるだろうと思います。原発事故というのは大変大きな被害をもたらすと、リスクを伴った繁栄というのは決して未来にはつながらんと。 きょうの愛媛新聞でも、51%の方が原発再稼働に反対というニュースが1面記事にありました。原発再稼働賛成というのは40%、11%の差があると。県の調査ですが、当然、宇和島市の市民の声もこの中には反映されておると、このように思います。 市政の基本は、市民の生命、財産を守ることであろうと、基本的にはね、このように思います。安心・安全という基盤の上に経済の活性化や生活、文化、あるいは福祉の向上を図っていく、安全・安心というものがなかったら、これは決して未来につながる施策になっていかないと、このように思います。 きょうの新聞ニュースにも、51%の方が反対だと。市民の声にしっかりと耳を傾ける、そう所信表明された岡原市長に、伊方原発の再稼働について、改めて見解を求めたいと思います。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) きのうも申し上げましたが、私も水産の会社に属していたところでございますので、あそこで大きな事故が起きれば、直接的でなくとも、間接的であっても、風評被害も含めまして、多大なる影響を受けるこの地域であろうということは十分に認識をしております。そして、そういった声があることも当然わかっております。 しかしながら、今回、51%と言われますが、かつての調査報告より、何か数字も減ってしまったんだなという思いも複雑に見ながら、安定したエネルギーを欲しいと言われる方々もそうやっていることも現実であります。 ですから、これから、再生エネルギーを含めまして、安定的な、より間違いないものを確立していただけたらという思いでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 多分、風化する中で、反対する声が少なくなったと。ただ、風化してはいけないだろうと、福島の事故。まだ終息していないと、こういうことはしっかりと認識する必要があるだろうと。 国は安全だと言うけれども、歴史的に見て、国は国民の安全性において、何回も大きな失敗やっているんです。アスベストどうですか。危険性が指摘されても、日本は使用をとめなかった。欧米諸国がアスベストは危ないから、もう使わないよと言っても、経済発展のためにアスベストの使用を日本政府は許可していった。 水俣どうですか。窒素の水銀垂れ流しを何の規制もなくやらせた。その結果、水俣市民が大変な被害をこうむった。まだまだあります。四日市のぜんそくの問題とかね。経済成長の中で、安全基準がおろそかにされると。そういった中で、公害問題、そしてさまざまな被害の問題がこの近年に起こったわけです。 だから、経済優先の社会より、人の安全・安心をきちっと守っていくと、そういったスタンスで私は市政を進めるべきだと、このように考えます。 きょうは、私の中で要請ということでとめておきますが、ぜひ市民の声に寄り添って、安心・安全をどう確保していくか、それを最優先の課題として取り組みを進めてほしいと思います。 次へ移ります。これは、3月議会でも私取り上げました。格差解消の問題です。 連合の非正規労働センターの松浦寿英さん、この方はこのように述べています。非正規雇用を起点に少子化や貧困の連鎖など社会のゆがみが生まれてきたと、私もそのとおりだろうと思います。 安倍政権の中で、非正規労働者は全労働者の約4割、2,000万人を超えていると、こういう実態が今あります。雇用の流動化という名目で、派遣労働の原則自由化がなった、それが起点になってこういった現象を招いております。派遣労働は厳しく規定されて、特定の業種しか認められていなかったものが、企業の都合でその枠が取っ払われたと。その結果、いつでも首が切れる派遣労働者がふえていったと。年越し派遣村なんて大きなニュースになりましたが、貯蓄もできない、そういった労働者がたくさん生まれていったと、こういった近年の歴史があります。 そして、実際でも任用根拠も極めて曖昧のまま、非正規雇用の職員がどんどんどんどんふえていったと。その結果、官製ワーキングプアという、こういった言葉まで生まれておるんです。働く貧困層というのは、年収200万以下を指すと、このように一般的に言われています。格差解消は今、大きな社会的な課題であろうかと思います。 そして、市の実態を見てみました。水道局、病院局、広域事務組合及び企業団を除く平成29年4月1日現在の宇和島市職員数は1,249人、これは正規、非正規含めての数です。 正規雇用職員が598人、非正規雇用職員が651人、逆転しているんですね。だから、宇和島市の公共サービスの担い手は、半数以上が非正規労働者によって賄われておる、担われておると、こういう実態があるわけです。 それで、嘱託職員と呼ばれる非正規労働者の一般的な報酬額と年収並びに昇給の有無について、楠総務課長に答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 楠総務課長。 ◎総務課長(楠憲雄君) お答えをいたします。 嘱託職員にはさまざまな職種がございますので、一般事務を例に申し上げましてお答えをしたいと思います。 1年目の報酬額は14万5,800円、年額で174万9,600円となっております。10年目まで、年に一度報酬月額の増額を行い、最高で報酬月額は16万9,200円、年額で203万400円となっております。 以上でございます。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) ありがとうございます。 一般的な嘱託職員の報酬14万5,800円ということです。私、ハローワークへ行って、求人情報を見ました。この中で、勤務地を宇和島に置く、そして特別資格を有しないものに絞って、何点かチョイスしました。ちょっと賃金等を言ってみます。商品出荷・配送業務、これ月額14万5,000円から18万円、警備員16万2,000円で求人がされております。販売員、これは釣り具屋の店員さんです。17万4,800円で募集がかかっておる。一般事務15万円から20万円、水産会社の一般事務です。そして、交通誘導警備員、工事現場でなんかで旗を振って勤務されている方ですね、18万円から21万円。これに比べても、この14万5,000円というのは、やっぱり私安いだろうと。14万5,000円、174万9,000円ちょっとですね。これは、やっぱり官製ワーキングプアに入ると、こう言わざるを得ないと。 そこで、官製ワーキングプアを出さないと、格差是正していくんだと、そういった視点は要るだろうと、働く人たちの勤労意欲とか、そういったものの考えはね。そのために、やっぱりもう少ししっかりした昇給制度を入れた年齢別ポイント賃金をつくって、それに合わせて報酬額を決めていく、ぜひこれ検討してほしいなと。もう生活給ですから、賃金が安いと、地域自体が活性化しません。ぜひ年齢別ポイント賃金制を検討しながら、一定の賃金水準に上げていくように努力を要請したいと思いますが、市長、どうですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員言われるように、さまざまな諸制度を活用する、そういったことを考えていくことももちろん必要なことだとは認識しておりますが、本年5月に地方公務員法と地方自治法が改正されまして、これは平成32年4月1日より、会計年度の任用というもの、こうした制度というものがなされます。これによりまして、期末手当等々を支給できる環境が整いますので、やはり働いていく、そして暮らしていくためには、暮らしの原資というものが必要なのは十分認識しておりますので、どこまでそれがなせるかどうかはこれからの協議にかかっておりますので、あらゆる努力につなげていきたいと思っております。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 会計年度内職員の問題は、労働組合のほうも今検討しておりますので、ぜひ労使で十分練り上げて、一定の賃金額が出るように努力をお願いしておきたい、このように思います。 最後に、保育体制の充実、これは市長の公約としてパンフレットにあった分です。市長選の公約として、各種保育体制の充実、1つとしては、病児保育体制と保育時間の延長にフレキシブルに対応できる制度改善を行うと。制度改善するまでには、実態がどうなっているのか、本体ほっといて、付加価値つけてサービスをどんどんふやしていくということについては、私疑問を持っています。 基本はやっぱり通常の保育、日常の業務だろうと。これも午前中の議論でもありました。募集しても人も来ないと、こういった実態があるようです。これについても、また、保育士の実態については、上田議員も述べておりますので、私もデータを持っておるんですが、これについては省略します。 延長保育に関する問題で、若干議論をやっていきたいと、このように思います。 現在、私立保育園で延長保育やっておりますよね。やっている園とその内容について、岡田保健福祉部長に答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 延長保育を実施しておりますのは、私立保育所の7施設でございます。保育所の開所時間は、原則として11時間であるところを、この7施設につきましては、それより1時間保育時間を延長し、午前7時から午後7時まで預かりが可能な体制を整えていただいております。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 2時間の延長ですね。早出は、前の時間は。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 延長時間の1時間を延長時間で考えております。早出は朝7時からですので、1時間含めているかと思いますが。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 朝7時から夕方7時まで、延長保育やっているところはこういうことですね。 保育園の保育士の実態というのは、上田議員が述べたとおりであります。正規保育士、そして嘱託保育士、パート保育士、私の資料では3つしかなかったんですが、この3つの形態を含めて、保育士の配置基準がどうにかカバーできていると、このように考えてよろしいんですか、岡田保健福祉部長。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) おっしゃるとおりです。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 職員には年休制度がありますよね。これは、法定休暇です。法で定めた休暇、労働者の権利としてじゃなくて、雇用主の義務としてあると、こういった中身のものです。年休取得については、もう理由一切要らないと、これは労働法の一般的な解釈であります。請求して、拒否できるのは、その人がいないと、その保育園だけじゃなくて、宇和島市全体の保育園の機能がストップすると、そういった状態になったとき初めて時季変更権が行使できるといった中身のものです。 年休とった場合や病休をとった場合、これについてのカバーはどのようにされているのか、岡田保健福祉部長に。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 実際のところは、園長等がカバーに入っているというような実態があると聞いております。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) たまたま年休とった方と病休をとった方2名おったら、園長は大体1人なので、カバーできませんね。こういった実態であると理解してよろしいんですか、岡田保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) そこまでのことは把握しておりません。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 一般的に、例えばゼロ歳児3人に1人、1歳・2歳児6人に1人と配置基準は決まっていますよね。それを守るためには、きちっとした定数プラス加配保育士がいると。そうしないと勤務のローテーが組めないと、中には休憩もあると。休憩は大体1時間ですね、8時間労働なので。多分、実際休憩もまともにとれていない実態が今の保育士の中にはあるんではなかろうか、こういう気はしていますが、岡田保健福祉部長、どうでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 休憩時間等についての調査はできておりません。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 多分いっぱいいっぱいのところでやっているし、けさの保育に関するやりとりを聞いていますと、年休とったから新たに雇用するというのは、すぐ間に合わない実態があるんだろうと思います。そうなると、やっぱり配置基準を満たした保育は果たしてできておるのかどうか、疑問でございます。これが実態ですよね。 こういった中で、フレキシブルな保育時間の延長と、市長は述べているわけですよ。こういった実態がある中で、柔軟な延長時間の制度改正、私はできないんじゃないかと思う。まず基本的な本体の部分をちゃんと整備して、そこから手をつけるべきだと、このように考えるんですが、市長、どうでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 保育士の正規職員の採用というものは、これまで長く閉ざされてまいりました。それに関しましても、これからしっかり、どのような形にしていくのか考えていくということでございます。 そうした中で、人員を整頓した中でそういったサービスにつなげればと。やはり、市民の皆様で、たった1時間でも延長していただくことで迎えに行けれるんだという声を聞く以上は、それに挑戦していくのが私は行政の役割だと、そう認識しております。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) 保育園というのは、児童福祉法に基づいて設置された施設です。子育て支援と一体にならない部分があるんですよね。児童福祉法でいっているのは、子供の健全な育成をどう図っていくかと、そのための施設としてあると。 今、7時まで延長やっている保育をさらに延長したら、子供にとってどうなのかと、子供を中心にして考えたら、私はやるべきじゃないと。7時で終わっても、帰ったら8時、お母さんやお父さんと一緒の時間というのはわずかです。本来、子供は親のもとで育つのが一番いいと、それができないから、一時的に保育園に預けておると。 だから、児童福祉法に基づけば、子供の健全育成、子供の愛護、こういったことを考えれば、いたずらに延長した保育制度というのは、子供にとって余りよくないと。お母さんの都合としては1時間でも置いてほしい、こういった要請はあるかもわからないけれども、本来、子供の育成というのは、これから社会的な責任としてみんなで育てていこうという方向がある。お母さんの働き方、これについてやっぱり企業主にちゃんと了解を求めると。 育児休業法や何か含めて、市町村には子供の健全育成に対する責務があるわけです。だから、保育園を設置するだけが責務じゃないと、市内の業者に対して、経営者団体に対して、小さな子供を持っている方については勤務時間の考慮をお願いしますねと、そういった流れに今なっているんだから、社会全体を変えていくような方向も検討すべきであろうと。全てを保育園の中で解決しようと思ったら、むしろ子供が犠牲になると、私はこのように思いますが、岡原市長、どうでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 確かに、そういった考え方があるのは十分認識しております。しかしながら、宇和島で今、現実は何なのかと。企業活動の中で、そのお母さんが、やりがいを持ってやられている方々がそう思われているという現実にも目を向けていただきたいと思います。 ○副議長(赤松孝寛君) 岩城泰基君。 ◆16番議員(岩城泰基君) むしろ、公的保育というのは一定の基準になり得るので、いたずらに延長保育を導入すべきじゃないと。もしどうしても必要な部分であれば、法人の組織にお願いすると。 以前、宇和海地区も真珠作業なんか極めて活発でした。でも、みんなは朝早くから夜遅くまでやっているのに、働きに行ったところでも、若い子を持つ、保育園に預けているお母さんについては、5時になったよ、はよお迎え行きなさいと帰らせたんですね。そして、朝7時からやるところを、子供の保育園が、ちゃんと子供を送っていって、それから来てくださいねと。それは、公的保育園が時間を決めて、そこでやっていたから、それに住民側が合わせていったと、そういった機能も公的保育には私はあるんだろうと。 学校では今、学童保育あるけれども、時間の延長とか早出、遅出ない。これ考えたら、やっぱりいたずらに時間を延ばすということについては、若干検討する余地があろうかと思っております。むしろ、社会的な中身で、宇和島地域が子育てしやすい本当のまちですよというのは、就業形態を含めて検討せないけんだろう、このように思っております。 大体私の質問はこれで終わりたいと思います。また、3月議会に具体的な施政方針が出るので、そのときはもう少し具体的に議論やっていきたいなと思っています。どうもありがとうございました。 ○副議長(赤松孝寛君) 以上で、岩城泰基君の質問を終わります。 次に、武田元介君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 自由民主党議員会の武田でございます。 まずは、夏の熱い戦いでもって市長に御当選なさいました岡原市長、そして我が同士の皆さん、議場で再会あるいはお初にお目にかかれたこと、御礼を申し上げながら、市政に一緒に邁進していこうというような決意を述べさせていただこうと思います。 まず、市長にお尋ねをしてまいりたいわけであります。宇和島をどう変えていくかということです。 何度もこの質問の中で取り上げられたチラシですが、これ討議資料と書いてあります。これはうちのマンションのポストに入っていました。これは、同じ討議資料と書いてあるんですけれども、私どものほうには届いていませんでした。悪い意味でとらないでね。私、後援会に入った覚えないんです。悪くとらないでください。 これ、なぜうちに入っていたんですか、岡原市長。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 私の後援会が中心となって、岡原を広く知ってもらおうという活動しているところでの、その成果だと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) こちらが入っていなかったのは、どういうことで、これも討議資料と書いてあります。悪いことじゃないんです、悪い意味じゃないのでちょっと。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) それは後援会に聞いてみなければ、ちょっとわからないところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 今申し上げたのは、せっかくのこういう市長に出馬を考えている方、あるいは出馬した方が政策を訴えるチラシをつくるのにも、かなり公職選挙法の制約があるということなんです。とてもグレーなことなんです。 討議資料という名目で、このチラシが私どもに入る。私は後援会に入ってないよと、悪い方だったら、お恐れながらというふうな発信もできるんです。それが公職選挙法のまずい部分ということで、ちょっと冒頭に触れたいと思いました。 そして、岡原市長は、市議会議員になられて、雨の日や風の日も毎日街頭にお立ちなって、政策を訴えられていたと聞いております。その話の中身よりも、あののぼりに岡原文彰と書いてございましたね。いかがですか、岡原市長。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) はい、記載しておりました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 私ものぼりに名前を書いてやっているんですけれども、これも本当はグレーらしいです、公職選挙法上は。だけれども、政策を発信しようという者にとっては、誰がマイクを通してその場で責任を持って発言しているんだということを訴えるためには、やはりたすきなり、のぼりに名前というのは書いてなきゃならんと思うんです。だけれども、市長への出馬表明をなされた前後から多分指導が入って、名前が出たものはやめてくださいというような指摘があったと思います。 どうぞ、市民の皆さん、今の公職選挙法というのは、民主主義手続に基づいてつくられた法律でありますけれども、新しく市政を目指す、あるいは県政を目指す者にとっては、とてもやりにくい、ちょっといびつなところがあるというのを、この機会にお知りいただきたいと思います。 このチラシにつきましては、各議員がいろいろとお話になっておりますので、後の私の質問の中で触れてまいりたいと思います。 2番目にまいります。予算案決定過程の見える化についてということです。 これは、私は何度も議会でお尋ねをしてまいりました。そして、予算の説明資料のニセコ町の「もっと知りたいことしの仕事」という冊子も、岡原市長が議員時代に一緒にニセコに参りまして、一緒に勉強させていただいたと思うんですけれども、その冊子を見られた御感想、いかがでしたでしょうか、岡原市長。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 確かに、私も武田議員と一緒にニセコ町に行って、あの町というものがよりわかりやすく、町民の皆様に今の予算のこれがしっかり成立をした過程というものを見せているところを見るにつけ、これができたらなというのは確かに思いました。 ただ1つ、やっぱり行政規模というところで、例えば道路を直すときに、佐藤さんちのここから田中さんちのここまで道路を直しますというのは、本当受け入れやすい、小さな町では受け入れやすいものだと思いますけれども、やはりそういった規模というのは着目しなければならないんじゃないかなという思いでございました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 同感でございます。ただ、ああいった形で、皆様のお預かりした税金を使いますよというようなのは、より見やすくならんといかんと思いますし、私ども議員が数年の経験を経た上でも、なかなか予算書をしっかり見ていくということはしにくいのが私の実際のところです。優秀な先輩方はそうでもないのかもしれませんけれども、残念ながら見やすい予算資料というのには、まだ宇和島はなっていないと思いますので、より市民の声を聞くためにも、よりわかりやすい説明資料を心がけていただきたい、これは要請でございます。よろしくお願いいたします。 こういう考え方があります。予算こそが一番の行政評価。事務事業評価とか行政評価どうするということを何度も私お尋ねしましたが、予算を決める過程というのをオープンにして、どの過程から見せるかはそれぞれあるんですけれども、最も公開しているのは鳥取県、片山知事が知事をお務めになったころになさったことであります。 予算編成業務の情報公開、財政課と担当課のやりとり、財政課長査定、総務部長査定の段階からインターネットで公開されているそうであります。こういう決定過程の公開というのには、取り組まれるおつもりはありますでしょうか、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほどから職員の数という議論もございました。今、膨大なる業務を限られた人数でやっているというところにも、やはり私は目を向けるべきではないかと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 今の御答弁は、限られた人数なので、なかなか人的にやりにくいなというようなお答えだと捉えてよろしいんでしょうか、岡原市長。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) その背景だけではないですけれども、先ほどの議論をおかりいたしますと、そういった側面というものはやはり目を向けなければならない。やはり、膨大なる量というものをこなすためには、物理的な人数というものは必要だと思いますし、その分、議会の方々と向き合いながらやっていくというのは、私、先日から申し上げているところでございますので、より重要な案件につきましては、その隅々を皆様に議論いただくような努力にかえていくことができたらとは思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 冒頭に申されましたそういったことというのは、予算案の決定過程をオープンにしていくということに捉えたらいいんでしょうか、おっしゃいましたか。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) そういったというものは、きのうからの議会の中で、多分これも浅野議員の質問だと思いますが、対議会とどのように向き合っていくかという質問に対しまして、やはり車の両輪としてしっかり議論し、話し合っていくということを申し上げたからこそは、そういった予算についても十分に話し合っていく、そういった努力をしていきたいという、そういった趣旨でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 私が申しておるのは、議会への情報公開が足りていないというようなことではなくて、その過程を議員であろうが、一般市民であろうが、メディアであろうが、同じタイミングで発信することをしなければ、予算の正しさというのは担保できないというふうな考えで片山元知事はおられるんですね。 公開することによって、その公開した予算案のまだ案です。予算に上がるかどうかわからないものというのが、こういう要望がありました、地域から要望がありました、業界から要望がありました、あるいは議員から要望がありました。その中で優劣をつけていくというのは、決して個人のさじかげんではなくて、誰それの裁量というのではなくて、テーブルの上に並べた中から、こう優先順位をつけました、取捨選択がありましたという過程を見せ続けることで、でき上がった予算案の正しさは担保されるという考え方なんです。 政策の最終決定前に情報公開をして、政策決定の勝負を密室から開かれた会議の場に移せばと思うんです。これは、この会議だけじゃなくて、庁内の先ほど申し上げました財政課長と担当課のやりとりというのが、概略でも見せられることをすれば、私はより正しさが高まると思います。行政は秘密主義であってはならない、市政は市民のためにある。今からは、仕事の結果、経過は全て公開してはいかがかというのが私の提案です。 段階的な情報隠蔽しなくて済むんですよ。ここには言うけれども、ここには言わないということをしなくて済むんです。前回の給食費の無料化の批判についても、メディアが何かすっぱ抜いた、そのことが悪いように言われますけれども、あれは同時に情報公開していれば、ただいま議論中ですというような段階から同じタイミングで情報公開すれば、何の怖さもないんです。 そういう、ぜひ片山知事のやり方というのを勉強していただいてと言うと失礼ですけれども、御理解いただいて、御検討をいただけたらと思います。ちょっと言いにくいことなので、読ませていただきます。 有力者による圧力や、それに応える市の利益誘導など、公の場で言えない事情で市政がゆがめられてはならない。これが、2000年当時に情報公開度ナンバーワンと言われた鳥取県の片山知事の県政のやり方なんです。 そもそも政策や事業案がいかに多くの市民に評価されるかで、その採択は決定されるべきではないか。議員だけではなく、自治会長や業界団体等々、全ての要望を文書化して残す。それぞれがいかに仕事をしているかがわかる。つまり、議員も要望を受けたのに、自分が勝手に、これは無理だからみたいにとどめることはなくて、必ず担当課に投げかけているよという実績にもなるんです。 しかし、ほかに優先する案件があったので、今回、私があなたから聞いた要望については実現できなかったという説明にもつながる。要望が通らなかった理由が何か明らかになれば、市民の理解も広がると。口ききは、一面では市民の要望をきちんと伝えることである。私は全然口ききを否定するもんじゃありません。議員としての立派な仕事だと思います。 しかし、これが密室で特殊な圧力というのがあったとしたら、その圧力関係を通じて、私的な問題について、実現がもし万一図られるということであれば、それは「声を力に」の声をどんな声かと誤解されることにつながりますので、ぜひ石橋市政以上に、情報公開にお努めいただきたいと思います。 力になる声は一体どんな声でしょうか、岡原市長。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) ちょっと今、意味が、もう一度質問のほうよろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 口ききというのを私は否定するものじゃないんですけれども、これが私的な問題であって、そして特殊な圧力関係というのがあったとして、その要望が無理筋で通ってしまうというようなことがあると、どこの声を聞いたのか、どう声を聞いたのというふうに市民に首をかしげられるので、ぜひにそういうことはないようにしていただきたいと。岡原市長がお聞きになりたい、力にしたい声というのはどういう声なんでしょうというふうにお尋ねしたつもりです。どうぞお願いします。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) そもそもそんな密室で云々というのは、そのプロセスの過程がどこかの部屋で決められているのは、これは事実です。ただ、その中で何か意図的なそういった流れというのは、そんなのはないと。 私は、もっと議会の方々と両輪でいくという意味においては、いただいた御意見、きょうもいろんな目の覚めるような御意見をいただきました。それを今はかなえられないかもしれないけれども、2年後、3年後になって、それは誰が言ったというよりかは、よかったねという話を進めていく、だからこそ今の制度で、またそれについて皆様に説明します。しっかり説明します。その中で御判断をいただきたい。それこそが議会の方々のお仕事ではないでしょうかと、そう皆さんにお伝えしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) いや、本当、今おっしゃった、誰が言ったかではなくて、どんな意見か、どんな声かということで、どんな内容かということで、その声に耳を傾けていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。失礼なことを申し上げますがね。 次に、人事政策の見直しについてということです。これは、各議員がそれぞれの切り口からお話をなさったことであります。 まず、冒頭にちょっとお尋ねしてまいりましょう。一度、本会議で私確認をしたことですが、宇和島市の正職員の削減率が、市町村合併以降の正職の削減率というのは、愛媛県内で突出したものでしょうか。 これ、藤田総務部長、よろしいですか。以前もお尋ねしています。特に、正職員を宇和島だけ非正規に移しているのでしょうかというお尋ねです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 確かに、宇和島市は愛媛県でも削減数が多いということですけれども、突出したということではなくて、若干多いというふうに認識をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 若干多いといいましても、1番でもないですよね、削減率は。そういうふうに私記憶しております。宇和島市が削減率1番だとは、僕、愛媛新聞での集計で見た覚えがあるんですが、それは結構です。特に、正職を切って、非正規に切りかえているというようなことはないとちょっと理解したいんですけれども、まずはそれを置いておきましょう。 次に、人事評価についてです。 石橋市長は、民間での業務経験に基づいて、S、A、B、C、Dの5段階評価というのを進めたいというふうにおっしゃられていました。それがなかなか進んでいない、進めにくい現実も理解はしようと思いますが、この5段階評価を岡原市長になるとどう運用していかれようとなさいますか、岡原市長。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) これは平成28年度からだと記憶しているんですけれども、それからいたしますと、まだ運用についてもその時間とってはございませんので、今の運用というものをしばらくはやってみて、その中で、PDCAサイクルじゃないけれども、精査していくべきではないかと私は思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) じゃあ、相対評価でいかれるのを絶対評価に変えていく。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) ちょっともう一度、意味が、もう一度質問をお願いします。 ◆10番議員(武田元介君) 絶対評価か、相対評価なのか。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) それは絶対評価でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) その確認をしたかったんです。絶対評価というのは、もう皆さん御存じのとおり、いい人ばっかりが90何%、ちょっと悪い人が何%で、100%になってしまってもいいんですけれども、相対評価というのは、Sを何%、Dは何%というようなことで、あらかじめ決まった枠にその評価を充てていくということですので、ぜひに相対評価的に動いてほしいということを申したことが以前ありましたので、確認をさせていただきました。 なかなか仕事の内容が違うので、市役所のお仕事をS、A、B、C、Dで分けて、それも相対評価で分けていくというのは厳しいと思いますけれども、仕事に対するモチベーションのもとの一つにはなろうかと思いますので、人事評価に取り組んでいただきたいと思います。 続いて、これも今回の会議でも、一般質問でもいろいろお尋ねになったことです。現在の正職と臨時嘱託職員のバランスをどう考えておられるかということを、改めて岡原市長にお尋ねしたいと思います。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今、非正規が全体でですけれども、50%を超えている事実は、やはり重く受けとめていかなければならないと思っております。 また、世代別の、先ほどの質問にもございましたが、やはり逆三角形の構図というものは、これからのこの市政というものを継続的に運営していくためには、やはりそれは改善の方向に早目に取り組んでいかなければならないという認識でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 臨時嘱託職員の身分というのが不安定であるというふうに考えれば、本当に改善をしなければならないと思います。そしてまた、年代別の先ほど割合をお聞きしましたけれども、世代間のアンバランスというのも改善しないといかんと思います。 ただ、私がここで皆さんと違う切り口で申し上げたいのは、先ほど申された10年目にして200万少し超えるだけのサラリーの賃金で、正規の職員の平均給与何人分でしょうか。藤田総務部長、よろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 約2.5程度だと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) おおよそ2.5倍の格差があるんです。これは、仕事の内容も違いますし、仕事に評価を与えるわけですから、その格差自体が悪いとは申しません。でも、先ほど来、各議員が問題視されているのは、やはり身分の不安定性と、一生懸命された、その職務に精励された方々の評価がこの程度では、その方々が責任を持ってその仕事に取り組み続けることができないのではなかろうかという懸念じゃないでしょうか。 私は、非正規の方だからといって、無責任に仕事をされていることはないと思っています。皆さんそれぞれにされております。ただ、正職のように、責任を持たされて仕事をしていくということに抵抗がある職員さんもおられるかもしれない、私はこういう気楽な立場のほうがいいと思われる方もおられるかもしれないので、全ての方とは申しませんけれども、やはり責任感を持って、より高いレベルの仕事を求められる職員さん、やれそうな方には私は、この10年でわずかの昇給ですよ。民間で調子のいいところは、こんなことありませんよね。10年間で一般事務職の報酬月額というのは14万5,800円から16万9,200円ですよ。こんなことあり得ませんよね、岡原市長ね。民間の会社では、業績がいいようであれば。 ですから、私は、給与表で先ほど2.5倍と申し上げましたけれども、正職員は40過ぎて平均年収570万ぐらいもらうんです。給与表に従ってどんどんどんどん、どんどんどんどん右肩上がりで上がるから、それは景気が悪くても、人事院勧告に基づいてどんどんどんどん上がるから、その給与表と別の給与表をつくって処遇をしてさしあげないと、やはり非正規の方が、より責任を持って、より高い仕事をしていただくことにつながらないのではないかと。 もっと言えば、私は、一生に一度の採用試験で合格をされた方、それも岡原市長ちょっと言われましたよね。何かプロのような面接のやりとりのできるような方、つまり受験予備校ですよ。公務員受験の専門の学校に、大学以外に行って、そこでトレーニングをした方が、まるで公務員にふさわしい心を持っているかのように装うことができる方がほんの一部おられるように聞いています。宇和島にはおられないかもしれませんけれども。 そういう実態を聞くと、私はやっぱり1回の採用試験に受かったからということで、40過ぎて570何万という平均給与が保障されるというのはおかしいと思うんです。どうか、民間経験のある岡原市長は、ここらに踏み込むことをやっていただきたい。 制度を大きく変えるということはできないと思いますけれども、ぜひ、下げるのではなくて下を、生産性を上げることによって、より処遇の改善というのはできようかと思います。採用時にこんな差があった、試験に通った。一方、試験に落ちたけれども、市で働きたい。それで、嘱託で入った、一生懸命やった。そしたら、あるときにモチベーションの低いこちらよりは、モチベーションのあるこちらが上にいくような賃金体系、給与表、人事評価というのがあってもいいんじゃなかろうかと思うんです。 昔、初級、中級、上級というのが国家公務員試験なんかでありました。そういう、そのままを持ってきていいなんて全然思いませんけれども、どうか、非正規の方のモチベーションをアップできるようなことをやっていただこうと思うんですけれども、そのあたり、岡原市長、いかがですか。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 確かに、優秀な非正規の方いらっしゃいますし、しかし、必ずしも皆さんが責任ある仕事をして必ずしもといいますか、一部の方がそういう責任ある仕事をしていないとは到底思えません。皆さんそれなりに頑張ってくださっていると思っています。 賃金の格差については、もういろいろなところで議論されておりますので、先ほど申し上げました会計年度任用であるとか、いろいろな形をもって、少しでも処遇を高めていくことができますように、今はその方向で考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ぜひによろしくお願いします。優秀な人材を引き入れるためには、下げることは余り考えないほうがいいと思うんです。ぜひに宇和島に優秀な人材残ってほしいですから。だけれども、より下を上げてあげるということは、ぜひにお考えください。 次に移ります。国民の祝日とはという大きなお題目を上げておりますが、1点だけ、今回はお尋ねをしたいんです。 建国記念の日をどう捉えていただけますかということです。岡原市長は、建国記念の日の奉祝大会、奉祝行事の会場で、腕章をされて会場準備などをされている私どもの仲間でございました。ここの胸につけているブルーリボンのバッジも、その活動の一つでありますが、そういう日本の国を愛する、これは外へ攻めて出て、領土拡大をしようというようなレッテル張りを、こういう発言をするとする方がおられますけれども、決してそういう意味ではない、建国の精神、それと国を思う気持ちという、そういう奉祝の気持ちで私は参加をしているわけでありますが、国民の祝日の定義というのは、これは藤田総務部長でよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 武田議員おっしゃるのは、恐らく建国記念の日の。 ◆10番議員(武田元介君) いや、国民の祝日の定義です。 ◎総務部長(藤田良君) 文面を全て覚えておるわけではございませんが、国民が総じて、失礼をいたしました。 国民の祝日に関する法律第1条でございますけれども、「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを『国民の祝日』と名づける。」と定義をされております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 突然に済みません。こちらで準備しておりましたので、読むこともできたんですが、お尋ねをしてしまいました。 今お読みいただいた祝日法第1条の「国民こぞって祝い」という部分です。私は、戦後のほとんどの祝日というのが、だんだんではありますけれども、祝日ではなくて、ただの休日になっているように思います。 勤労感謝の日が何だかんだといい始めるとおかしくなりますので、まずはこの建国記念の日。この建国記念の日の愛媛の奉祝大会というのは、どういう大会でありますでしょうか。 中村時広知事は、この奉祝大会の中でどんなお立場でありますでしょうか。岡原市長は御存じですよね。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) ちょっとこの件に関しては、十分に認識をしておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 中村時広知事が名誉会長を務められておる奉祝行事です。そしてまた、加戸前知事も名誉会長を務められた後、その後に各地の建国記念の日奉祝行事の講師などをお務めになっている、そういうような行事であります。 その行事について、宇和島ではどういう捉え方をし、行政としてどういう御協力をなさっているか。これは、今の奉祝行事の主催者に市がとってかわってくださいというお話じゃないんです。 今現在行われている宇和島の奉祝行事というのは、どこもこういう建国記念の日をお祝いする行事というのを、盛大に一般市民向けに開くことをなさらないので、日本会議という会議体が、全国組織の会議体が、総理大臣や国会議員、衆議院議員、参議院議員等と席を並べる日本会議の地方組織が主催しておるというふうに理解しておるんですけれども、来年の2月の建国記念の日のお祝いの行事というのは、宇和島市ではいかがでしょうか。ぜひ宇和島市が、国民こぞってお祝いする祝日なんだからという意思を体現するような動きというのを幾らか見せていただくとよろしいかと思うんですが、岡原市長、いかがでしょうか。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) ここ数年、たしかそれができていないと思います。それらについては、これまでの過去の考え方とともに、しっかり考えていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ぜひに、これは国民の祝日の一つでありますので、妙なところはのいといて、問題のある部分は私は外せばいいと思うんです、はっきり申し上げて。ぜひに実現をしていただきたいと思います。 次に移ります。医療費の削減についてお尋ねをします。 これも何度もお尋ねしてきたことですが、昨日も岡原市長から、歯科診療の無料化の中でインフルエンザの話まで出たのには本当に驚きました。私、岡原さんと話していたときに、そんなこと言ったことがあるかなって思ったぐらい驚愕でした。インフルエンザが予防できるんですね、口の中の衛生。当然のことなんですけれども、それがきちんと御主張いただいた。 これは、東京の杉並です。小学校47校のうち、7校に洗面台を、ピンクとか緑の洗面台をつけて、そこでブラッシング指導してもらった。そうしたら、そうじゃない学校とブラッシング指導している学校で、インフルエンザの罹患率がうんと違った。洗面台をつけてやっているところは、翌年、インフルエンザの学級閉鎖率は45%、つけていないところは79%、これだけの差がある、35%の。これを皆さんにぜひ、議員の皆さんに知っていただきたい。岡原市長は、こういうことまで御理解なさって歯科検診ということをおっしゃったと思うと、私のこの医療費削減という結果を生むための投資というのが同じ歩調で進められるなと、つくづく感じたところであります。 歯科診療の無料化というと、どういうふうにお感じになりますか。もう岡原市長にお尋ねしてもどうにもならないんですけれども、岡田部長、歯科診療の無料化というと、何か虫歯を治すのを公費で負担するというような感覚で捉えがちなんですけれども、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 歯科診療の無料化については、今、議員が言われたような理由があると思います。虫歯を予防するという観点というよりかは、治療という観点になるかと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) もちろん、歯科診療というのには、虫歯を治したり、歯周病どうのこうのというのはあるんですけれども、歯科でもそうなんですけれども、口腔衛生の指導というのはポイントになるんですね。ですから、レセプトに請求できるということになるので、そのあたりを今の宇和島の歯医者さんに診ていただく、決してプラスアルファの仕事ではないので、保険点数もちゃんと稼げることなので、それをすることによって、先ほど御紹介した杉並の、口の中をきれいにすることでインフルエンザにかかる率が減るよと。それで、学級閉鎖する率が3割以上減るんだというようなことでね。こういうことにつなげる検診ではなかろうかというんです。 通告のときには、虫歯になっている歯を治療するというのを無料化するというふうにだけとられてしまうといかんと思って、検診に補助してはどうかと、そう通告したんですけれども、まさに岡原市長が言われたように、歯を失うことが認知症にもつながるし、歯周病菌というのに、全身疾患に影響するというものはもうエビデンスの中で明らかでありますし。 そして、最近のデータですと、これ私も最近知ったんですけれども、京都府立医大の渡邉先生の報告では、虫歯菌、ミュータンス菌と認知機能の低下も有意な関連があるというふうなことが言われています。 このミュータンス菌などを減らすこと、これはブラッシングと口の中の衛生ということになりますので、ぜひにこの歯科診療、歯科検診も含めた歯科診療の無料化に早期に取り組んでいただきたいと思いますが、岡原市長、いつごろからできるんですか。額的にはわずかな額だと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 歯科診療の無料化というのは、これは小・中学生です。まず、小・中学生に対しましては、なるべく早目にと。しかし、もうよく御存じのとおり、いろいろ調整するところがございますので、それは担当課になるべく早くということを申し上げております。これはまだ、いつの時期というのは、今10月ですので、微妙な、いわゆる年度始まりに間に合うかどうか。また、議論をもっと重ねてやっていくのか、それらはこれから判断をしていきたいと思っております。 また、検診についても、同じくそのときに話題に出ました。やはり、小・中学生のみならず、こういった歯の検診を受けて、そして手前で治療するなり、予防していくということがあらゆる可能性、大きな病気にならない、なりにくいとか、また、医療費の削減に後々つながっていくということがありますので、それらを踏まえて今、検討を始めたところでございます。 時期については、まだ何とも言えないところです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。 ぜひに、まずは中学校まで、そしてその後は二十歳過ぎから5年ごと、あるいは40過ぎたら毎年お誕生日に歯科検診のクーポンつきのお誕生祝いのはがきが宇和島から届くというようなことで、将来医療費総額を下げられるような投資として御検討いただいたらと思います。 2番に移ります。検診データと医療費データの突き合わせで医療費削減を。 これも何度もお伝えしたことなんです。この数字も申し上げました。歯周疾患有無による年間医療費の比較、これどれぐらいあると思われますか。岡原市長も御存じですよね。 歯周疾患があるか、ないかによって年間医療費の比較というのがどれぐらいあるか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 細かいデータは、ちょっと今手元にございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 失礼しました。 およそ2万2,000円あるというふうに言われております。これはデンソーというメーカーさんが6万人弱の社員さんの本人と家族、被保険者と扶養者を含めた検診データと医療費データを突き合わせた集計の結果であります。 歯周疾患があるか、いわゆる歯周病があるかどうかで、1年間で2万2,000円の医療費の差額が出る。これは、歯科医療費が6,722円、歯科以外の医療費が1万5,800円で、合計2万2,000円なんです。 ですから、検診というのをおよそ3,000円か4,000円で契約できるのかな。もうちょい宇和島市の歯医者さん取られるかよくわかりませんけれども、それだけの投資をしても、1人当たり2万2,000円下がるんだから、将来医療費削減のためには、歯科検診というのはすぐにでも、調整は必要ですけれども、岡原市長のお言葉をかりると。 調整は必要ですけれども、ぜひに取り組んでいただきたいことなんですが、これもぜひ岡原市長、御検討ください、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) さまざまな角度で、この口腔については検討いたしますので、いましばらくお待ちください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ぜひ、よろしくお願いします。 そして、この検診データと医療費の差という点では、いろいろ例を持ってまいりました。対象の方おられますので、ぜひお聞きください。 20歳代のBMIが20年後の医療費にどれだけ影響するかという点です。BMIが21から23未満の人とBMI30を超えた人を比べると、20年後の医療費は3倍です。そして、25を超えた人で1.5倍なんです。ですから、このBMIをもって、その方々に対する生活習慣あるいは食習慣を変えるような指導というのはとても大切だと思うんですけれども、このあたり十分に予算いただけていましたか、石橋市政では。 私、何度も投資的な健康づくりの事業について御提案をしてまいったんですけれども、市長かわりましたので、ぜひ積極的に御提案いただきたいと思うんですが、岡田部長、いかがでしょうか。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(岡田一代君) 特定健診につきましては、合併当初は健診受診率が14%台で、県下で本当に低い状況にあったのですが、26年度に自己負担を無料として、27年度現在では30%という受診率になっております。 今、議員のほうが言われました健診受診者と医療費の差といいますか、見てみますと、特定健診を受診された方が年間に使われている医療費というのが3,787円で、健診を受けていない方が使われている医療費が3万3,158円といった、9倍の医療費の差が実際に宇和島市で出ております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございます。 まるで打ち合わせしたみたいに--全然打ち合わせしていないんですけれども、これだけの差が出ているというのが、すばらしいデータ、これメディアにまだ発表されていませんよね。すごい突合の結果だと思うんですが、ぜひこの健診率をより上げていただいて、健診の中身はちょっといろいろ御意見あると思います。医療費削減を進めていただきたいと思います。 このBMIに血圧が加わった場合の医療費の増額、10年後で、BMIが高い上に血圧が上130、下85という程度の高目であっても、10年後にかかる医療費はどれぐらいか、市長、ちょっとイメージできますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 全くイメージできません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 先ほどのBMIだけで3倍、20年後が。血圧が加わると、10年後で5倍なんですね。ですから、いかに健診データをその後の食習慣、生活習慣の改善につなげるかというのが、これ市民一人一人に任せていてもどうにもならないんです。医療費というのは、全部病気になった人個人と保険者の負担で済んでいますか。 岡原市長、医療費全体というのは、どういう負担で賄われていますか、おおよそです。比率はわからなければいいです。何と何と何で医療費というのが賄われているか。岡原市長、指名していますよ。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 保険料と実費、あと国ですか。 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 個人負担とふだん払っている保険料、払っていますよね。そこから来るお金と国費、いわゆる税金ですね、この3つなんです。ですから、医療費を削減するということは、どういうふうに市が、あるいは個人が、地域が動かなければならんかというのが、ここにあらわれてくるんです。 自分の財布も痛まないし、保険者の財布も痛まないし、市の財布も痛みませんよということを、やはりもう少しアピールをしたいということをお伝えしたかったんです。中身の詳しい何%なんていうのは全く関係ないです。こういうことで、ぜひお進めいただきたいと思います。 その次に、喫煙歴別の医療費、ちょっと耳の痛い方もおられるかもしれません。糖尿病で喫煙歴のある方、一部おられますでしょうか。非喫煙と喫煙組で21本以上吸う人の入院率は、吸わない人の14.3倍です。そして、その医療費たるや32.5倍です。 ですから、こういうこともまた、もう時代おくれの話かもしれません。今、分煙が進み、あるいは市役所庁内でも喫煙ルームが設けられておりませんので、時代おくれの話かもしれませんけれども、ぜひ、これ取り組んでいただきたい。後の質問でも触れますけれども、これだけ喫煙というのにリスクがあるということのアピールをもっとしていただきたいと思います。 喫煙による損失をどう捉えるかという点に進んでまいります。喫煙による超過医療費というのは、非喫煙者と比べて、全ての世代の場合、おおよそどれぐらいと言われているか。これ尋ねるとまた叱られますので、こちらでお伝えしますけれども、喫煙による超過医療費、つまり吸う人の統計と吸わない人の統計を比べると、1人当たり年間で4万円を超えると言われております。これは、日に何本吸うかというのは加味されておりませんが、これだけの差があると言われております。 この超過医療費というのは、先ほどの繰り返しになりますけれども、個人負担ももちろん2割、3割ありますが、市のお金も、そして保険者のお金も入って、その医療費が払われるということを認識していただきたいと思います。 そして、同じ統計表を見たんですけれども、労働時間内の喫煙による労働時間の損失というのは、これのおよそ何倍ぐらいあるというふうにイメージできますか、どなたか。岡原市長、市長ですから受けて立ってください。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 全くイメージできません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君、この際申し上げます。クイズのような発言をなさらずに、質問をしてください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 決してクイズじゃなくてですね。数倍あるということを言ったら、それが。 ○副議長(赤松孝寛君) だから、質問をしなさいというの。 ◆10番議員(武田元介君) それが間違っているということでは私一切ないんです。要は、多いということをイメージをしていただきたいんです、これで。 現実に多いんですよ。これ知らないからどうというようなことは、私一切言いませんからね。これは、知らないからどうということじゃないですから。 ○副議長(赤松孝寛君) 質問をしなさい。 ◆10番議員(武田元介君) 労働時間内の喫煙による労働時間の損失というのは、数倍なんです。実際には6倍なんです。これ尋ねて、これまた質問じゃないというふうなことになりますから、質問いたしませんけれども、こういうことをアピールしていくのも仕事だということをお伝えしているつもりなんです。何倍というのを間違ったから、間違っているでしょうとなったらクイズです。そういう質問は一切していません。何倍、数倍になるでしょうねというようなことで私はいいと思うんです。 ぜひ、喫煙による損失というのも、先ほどの超過医療費の4万円の6倍と見られ、年間18万ほどかかるというような統計が出ておりますので、民間企業ではたばこを吸っている、吸わないで手当をつけたり、たばこをやめた人に手当をつけたりというようなことがありますので、宇和島市役所もぜひに御検討をいただきたいと思います。 現在の宇和島市の喫煙管理についてはどういうふうになっておりますでしょうか。これは藤田総務部長、よろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 藤田総務部長。 ◎総務部長(藤田良君) 宇和島市の本庁のほうでよろしいんですかね。庁外に、施設外に喫煙所を設けて、そこで喫煙をするようにしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 私がこの本庁に来るときに、玄関前でたばこを吸われている方がおられます。私、来庁者については、喫煙場所ということで、仕方がないと思うんですけれども、職員さんがあそこでお吸いになるのはどうかな、ちょっと首をかしげるんですけれども、岡原市長、これについていかが思われますか。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) なるべくそういったことがないようにするべきだとは思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ぜひ、これはやはり嗜好品でありますので、上から押さえつけてということはない、喫煙場所の確保というのも雇い入れる側の役割なのかもしれませんので言いませんけれども、ぜひに庁外からおいでた方のイメージづくりのためにも、御検討をいただきたいと思います。 次に移ります。教員の就労環境についてです。 教員の仕事をどこまでと考えるかという点であります。今、いろんな仕事が先生方の実際に子供と向き合う時間を圧迫しているというようなことを言われております。 そんな観点から、現状の先生方の仕事の中で、ほかの職種の方々、あるいは事務職員であるとか営繕の方々が、先生方が今やっている仕事を幾らかでもとれるというようなことが検討できると思うんですが、そのあたりはどういうふうに改善をされようと、岡原市長はお考えでしょうか。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先生の処遇ということですか。やはり、労働時間、なかなか厳しい先生方の背景がございますので、いかにそれらを削減していくかというのは、まず1つのテーマだと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) その労働時間、過労死をするような1カ月間の残業時間というのが統計上、マスコミとかで報じられているところなんですけれども、私がお尋ねしたかったのは、先生方の仕事の中で、どなたかがおっしゃいました長期の校納金の未収とかの集金業務というあたりを、できれば集金が専門の本庁の部署の方に、ある月以上の延滞分についてはお任せするというような、そういうシステムはつくれないかなという御提案をしたかったんです。 もう一つが、植栽の手入れあたりまで、現状で先生方がなさっているというのがあるそうです。そこらにある雑草をちょっと抜く程度ならいいと思うんですけれども、今、とても労働時間が長時間に及ぶ中で、できれば植栽あたりも専門家が、大きい木だけではなくて、ちょっと身近にある木ぐらいまで手入れをしていただくように御検討いただいたらと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 私の認識では、用務員の方がいらっしゃったら、彼らがやっているというところもございますし、また、小さな花、これは子供たちが植えて、そして大切に育てているという、そういった背景もありますので、余りにもこれ業務としてやらなければならない部分については、対応しなければならないとは思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) ぜひ、よろしくお願いをいたします。 私が見たことのある先生方からの要望の中に、植栽の手入れというのをぜひほかの部署のほうでやっていただきたいというような要望がありましたので、つけ加えたまででございます。 次に、部活の顧問の問題をどう解決するかということであります。 これは、先ほどの討議資料の中にあることと関連づけてお話をしようと思いますが、教育の中で、トップアスリートの育成、宇和島スポーツアカデミーの創設というようなことを書いておられます。この公約の文言というのは、中学校の部活とは間接には何か関係してくるもんですか、岡原市長。 ○副議長(赤松孝寛君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 私もそれを作成するときに、先生のためにという趣旨ではないんですけれども、今、削減している子供たちが各学校単位なり、これは部活の範疇にもなるんですけれども、少ない人数でやっていると。そして、やはり私たちが育ったかつての環境というものは、大人数で切磋琢磨をして技術を高めていた、そしてまた集団としてのいろんな決まり事をしていたというところからすると、そういったものがいいのではないかなと。 しかしながら、実際の部活の現場、また、放課後のクラブチームの現場においては、やはり少ない人数でもやりがいを持ってやっているということもございます。ですから、そこに記載されている意味といいますのは、トップアスリートというものになるかどうかは別として、いろんなスポーツにたけている方々をお呼びするとか、また、指導者の方々が著名な指導者の中から指導を得るとか、そういった機会というものを創出していきたいという意味でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) そういう意味のスポーツアカデミーという。ただ、全く中学校の部活と切り離すわけではないというふうなことですね。 現状の部活の顧問の問題というふうに一般で言われているのは、部活顧問はブラック企業だというふうなことなんです。1年間のうち、休みがどれだけとれているかという集計なんかも全国紙に取り上げられています。これをどなたかにまたお尋ねするとクイズだということになりますので、避けますけれども、宇和島の部活の休日の設定というのは、教育委員会からの通知のような形で出ておりますでしょうか、織田教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 織田教育長。 ◎教育長(織田吉和君) お答えします。 今ありました休日のとり方ということについては、市教委から、上からこうしてくださいということではなくて、ちょうど4月に大津市が先行して取り組みました。あれは市教委がされたようですけれども、それを受けて、宇和島市の6校あります中学校の中体連の役員の者が、自分たちでこういう形でやっていくという形で生まれたものが今の現行で、ちょっと触れますと、月曜日から金曜日まで、週1回は休養日をつくろうということとか、月に2回以上は、土曜日、日曜日、祝日に2回以上は休みをとろうと、そういうことで今年度、今取り組んでいる状況です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 武田元介君。 ◆10番議員(武田元介君) 私は、いろいろとお話をしたりする先生方に聞くと、やりたいんだけれども、ここまでやらなきゃならないとしんどいよなと。結局、自分の家庭というのを犠牲にして、当然、仕事のためには犠牲にしなきゃならないところもあるんですけれども、年に本当のお盆とお正月しか休めなかったというのがやっぱり実際にあったりする。 それで、休むと、今度の顧問の先生は余り熱心じゃないというふうに保護者の方から言われる。そしてまた、上昇志向のある、より強くなりたいと思われる生徒さんからは、今度の顧問の先生はこの競技やったこともない先生やし、そやけん休みが多いんやろかみたいなことにつながる。保護者にも指導する生徒さんにも言われてしまうということになると、ただでさえ多忙で、いろんな業務に押し潰されそうな先生方が、部活のために、部活の顧問をせねばならぬために、子供と本当の先生の仕事、授業等で生徒・児童と向き合って教え、育むという仕事ができなくなる、そういう弊害まで起こっているんじゃないかと、私は今の部活が至っていると思うんです。 私と岡原さん10年ぐらい違いますけれども、私たちが部活やっていたころは、顧問の先生余り来られなかったんです、僕らのときは。明神前教育長、私の部活の顧問だったんですけれども、ほとんどおいでになりませんでした。それでよかったですね。たまに来たら、あ、先生来たとかいうて、慌てて真面目に練習するとかというレベルだったんですけれども、今はもう先生がついていないと、もちろん事故のことを考えるとついていなければなりませんけれども、ついていないとできないということになる。 そして、上昇志向がとても強くて、練習試合も各地に行かなければならん。休みもとることができないという、本当に行き過ぎた部活というのを、私は外から見ていて思ってしまいます。 その改善のためには、大洲のようなスタイルがいいのかどうかまでは言いませんけれども、上から決まった形でおろしていったほうが、ひょっとしたら現場の先生方は楽じゃなかろうかと思うんですけれども、改めて宇和島市のほうは市教委からの文書でお休みがとれるような形はとれないもんでしょうか。 ○副議長(赤松孝寛君) 織田教育長。 ◎教育長(織田吉和君) 今の件ですが、部活動の問題も、1つ目は休日がとれないということと、もう1点は専門性がないというか、そういう競技経験がない先生が顧問に当たっているという、2つの問題があろうかと思います。 2つ目の件については、この2017年4月1日に文科省のほうから省令が出まして、ちょっと読んでみますと、中学校、高等学校等にスポーツ、文化、科学等に関する教育活動の技術的な指導に従事する部活動指導員を配置することができるということが出てきましたので、今現在、担当の学校教育課で、30年に向けてどういう形でそうしたことの解消、問題点の解消のためにできるかを検討しているという段階です。 ◆10番議員(武田元介君) ありがとうございました。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(赤松孝寛君) 以上で、武田元介君の質問を終わります。 これをもちまして一般質問を終了いたします。 次に、「報告第15号」「専決第9号・平成29年度宇和島市一般会計補正予算(第2号)」以下、日程記載の順を追い、「議案第121号・市道路線の認定について」までの16件を便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認めます。 よって、「報告第15号」「専決第9号」ないし「議案第121号」までの全案件につきましては、便宜一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま上程中の各議案につきましては、さらに慎重審議を行うため、お手元に配付の付託表のとおり、日程記載の陳情とともに所管の委員会に付託いたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認め、そのように決定いたします。 次に、「認定第1号・平成28年度宇和島市一般会計及び特別会計決算の認定について」及び「認定第2号・平成28年度宇和島市公営企業会計決算の認定について」につきましては、便宜一括議題といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認め、「認定第1号」及び「認定第2号」につきましては、便宜一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 「認定第1号・平成28年度宇和島市一般会計及び特別会計決算の認定について」及び「認定第2号・平成28年度宇和島市公営企業会計決算の認定について」につきましては、それぞれ決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査といたします。 なお、委員の選任等につきましては、本会議最終日に指名いたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認め、そのように決定いたします。 これをもちまして本日の日程は全て終了いたしました。 お諮りいたします。 23日は一般質問予備日としておりましたが、通告のありました一般質問は全て終了しました。 よって、23日は休会といたします。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(赤松孝寛君) 異議なしと認め、23日は休会といたします。 本日はこれにて散会いたします。     午後2時53分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  清家康生          副議長 赤松孝寛          議員  岩城泰基          議員  畠山博文...